第19話 黒タグへの道
「っていつまでも駄弁って無いで依頼を終わらせないと!」
…紅茶三杯もお代わりした奴が何言ってんだ。
「モグモグ…そうね…モグモグ」
と言いながらもケーキを貪る。
セレス…お前もか!
「…そういえばあなた達もゴブリン退治?」
森に行くとは聞いたが何の依頼かは聞いてなかったな。
「そ…あ!そうだ!昨日の牙!」
荷物を漁り始めたので、
「いいよ、まだ50個あるから…」
と制すると…
「「え?そんなに!?」」
あれ?目の前で倒したはずだけど?
「確かにたくさんいたとは思ったけど…」
「途中から唖然としてて数なんか数えて無かったからね…」
あ~私もアイテムの数でわかっただけだしね…ん?もしかして落ちなかった奴とかいたかも知れないからもっと多かったかも?
「…あれ?もしかして黒タグの条件クリアした?」
「条件?」
そんなのあるの?
「ギルドの依頼をクリアすると貢献度って言うポイントがもらえるの。」
そういうと自分のタグを見せる。
クレア
11290017
人族
95
私のタグより項目が多いこれが貢献度か
「このポイントが100pで黒タグになるのよ」
なるほど…ん?何で黒タグの条件クリアできるんだ?
「ゴブリンの討伐依頼は一回10pで加算分は一体2p貰えるの!」
…ゴブリンの評価高すぎじゃないか?
「なら今日はこのまま報告に帰ろうか?」
結構時間もたったしそろそろ戻っても大丈夫だろう。
「あのリリス…私の事鍛えてくれない?」
クレアが前振りもなく頼み込んできた。
「え?」
「昨日あなたが来なければ私たちは死んでいた…黒に上がる前にもっと強くなりたいの!」
「…」
まあ黒に上がったらもっと強い敵と戦う事になるだろうし…
「私からもお願い!」
ケーキを食べ終えセレスも立ち上がる。
…お前まだ食ってたのか!
セレスの印象が少し変わった気がするけど…
「わかった」
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