第804話 2021/12/26 パレイドリアとか

 本日は10時半起き。外気温は5℃らしい。雪は降っていないが風が強い。今年の冬はやたら風が吹くな。家のあちこちから音が鳴ってうるさいうるさい。暖房もフル稼働だし、電気代を思うと頭が痛くなる。こんな状態があと何ヶ月続くのか。早く春になれ。


 日本列島は世界の雛形である、と説いたのは大本おおもと教の出口王仁三郎おにさぶろうである。北米は北海道であり、ユーラシアが本州、オーストラリアは四国でアフリカが九州なのだそうな。あと南米は台湾らしいが、南極大陸はどこなのだろうな。

 面白い着眼点であり、確かに各大陸と日本列島の位置や並び、おおまかな形は似ているのかも知れない。南米が台湾というのはちょっとキツいけどな。しかしこういった相似に「神の意志の介在」を見る者にとってはさしたる問題ではないのだろう。

 琵琶湖と淡路島の形が似ているのも神の意思の介在らしい。おとぎ話としては面白いのだが、真面目な顔でこれを言われると頭を抱えざるを得ない。

 こういう何の意味もない相似に無意識に意味を持たせてしまう心理学的効果を「パレイドリア効果」「パレイドリア現象」と呼ぶらしい。パレイドリアの中でもっとも有名なのは、点が3つ集まると人の顔に見えてしまう「シミュラクラ現象」ではないか。天井板の模様が人間の顔に見えたり、アース穴のあるコンセントを可愛いと感じたりするアレである。

 シミュラクラ現象がなければ絵は成り立たない。デフォルメもカリカチュアもシミュラクラ現象あってのものだ。人間の文化とは無意味なものに意味を持たせることによって成立している部分が少なからずあるのだ。

 言うまでもなくシミュラクラ現象を始めとするパレイドリアは洋の東西を問わず存在する。雲の中にイエスが現われただの、木の切り株に聖母マリアが現われただの、枚挙に暇がない。世のオカルト話の2、3割はパレイドリアで説明がつくのではないかと思えるほどである。しかしまあ、オカルト話ならたいした問題にはならない。笑って見ていればいいだけであるから。厄介なのは、オカルトと関係ないところで起こるパレイドリアである。場合によっては笑い事で済まされないからな。

 プロサッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCが7日に発表した新しいユニフォームには大島紬の模様「秋名バラ」が取り入れているのだが、これがナチスのハーケンクロイツに似ているとペルーのサッカーメディアが取り上げ、ネットで拡散された。

 写真を見てみたのだが、確かにハーケンクロイツを探せば見える。見えるのだが、これは常識的に考えてパレイドリアであろう。極めて悪質な印象操作と言える。鹿児島ユナイテッドFCは12日に「私たちは全世界に、大島紬は鹿児島が誇る素晴らしい文化の一つであることを伝えたいと思っています」(南日本新聞社)と英文でツイートしたそうだが、こんなもの日本の外務大臣がペルー大使を呼びつけて、どんな真意があったのか説明しろと怒鳴りつけるべきレベルの話だ。国際問題にしてこのサッカーメディアから明確な謝罪を受けねばなるまい。何でもかんでも荒立てれば良いというものではないが、世の中には荒立てねばならないこともある。外務省関係者にはお仕事をしていただきたいと願うところ。


 今日はとにかく雪が凄いらしい。滋賀県では一時大型トレーラーが立ち往生したものの、除雪され現在は解消している。しかし寒気は28日くらいまで続く模様、全国各地でまた立ち往生が発生するだろう。とにかくここ数日は可能な限り外に出ないことである。冗談抜きに命に関わる。

 しかしこれで電気自動車とか使えるのかねえ、と思わずにはいられない。


 短いが本日はこんなところで。はあ、昨日から調子が上がらない。500文字ほどしか書けなかった。まあ仕方ない、腐らず切り替えて今日は頑張ろう。とにかく前に進まないとな。

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