第759話 2021/11/11 小ネタ集

 本日は9時起き。陽が出たり雨が降ったり忙しい日。体調は悪くないのだが集中力に欠けている。昨夜からこんな感じ。昨日書いた分は手直しが要るかな。そんな訳で本日は小ネタ集。始まり始まり。


 医学的にどこまで正しく理解しているかは自信がないが、虫けらの新型コロナワクチンに対する解釈はこうである。ワクチンを打てば新型コロナに感染しても大半の患者は重症化しない。重症化しないということは医療リソースの消費が抑制できるということであり、医療全体の逼迫を引き起こしにくくなる。だから重症化する人間を一人でも少なくさせるために社会全体にワクチンを行き渡らせなければならない。

 言い換えれば、新型コロナに感染して重症化しても病院に行かないことを約束できるのなら、ワクチンを接種するしないは個人の自由である。しかし新型コロナに感染して死にそうになったら病院に行って医療を圧迫するつもりの連中に、ワクチンを打たない自由などあるはずもない。それはあまりに独善的すぎるというものだ。

 ところで、教育番組として世界的に有名な「セサミストリート」であるが、ここに登場する人気キャラクター「ビッグバード」は6歳という設定なのだそうな。虫けらは年齢の設定があること自体、初めて知った。このビッグバードが6日、新型コロナのワクチンを接種したとTwitterに書き込んだ。もちろんビッグバード本人が書き込んだ訳はなく番組スタッフが投稿したのだろうが、この投稿に賛否の声が上がっている模様。

 アメリカでは企業労働者などにワクチン接種が義務づけられる動きがある他、5歳から11歳までの子供にもワクチン接種が開始されている。ビッグバードのツイートもこれらの動きを背景としたものであり、バイデン大統領が賞賛したり、28万以上のいいねが付いたりしているそうだ。しかし、これに野党共和党の議員が政府のプロパガンダであると批判しているらしい。

 まあ共和党としては民主党のバイデン大統領に手柄を立てられては困るという事情があるのは理解できるが、何か随分と余裕だなと思わなくもない。この議員は自身や自分の子供が新型コロナにかかっても、絶対に病院には行かないと宣言できるのだろうか。

 人の生き死にを金にしてもいいのは医者と葬儀屋と弁護士くらいだろう。国会議員はその中に含まれていない。一人でも多くの国民が健康に、元通りの暮らしを取り戻せるよう尽力するのが議員の務めではないかと考えるところ。


 そんなアメリカの議員団が9日から台湾を訪問しているらしい。それも民間航空機ではなく軍用機で訪れたために、中国は、

「『台湾独立』の勢力に誤ったシグナルを発するな。さもなくば、台湾海峡の平和と安定にさらなる損害をもたらすだけだ」

「中国人民の国家主権と領土を守り抜く強固な決心と、強大な能力を過小評価するな」

「米国を頼りにして独立を画策することは失敗を定められている」(以上産経新聞)

 とお怒りの模様。

 バイデン政権がこの訪問を承知していない訳はないし、アメリカ政府としての対中政策の一環なのだろう。こういった瀬戸際外交的な動きはこれからも出て来るだろうし、出て来るべきだとは思うが、バイデン大統領がこの種の手練手管に長けている印象はない。なので、ちょっと信頼性には欠けるし危なっかしいのだが、ここで岸田首相に何か動けというのも無理があるように思うしな、とりあえず様子見だろうか。


 さて岸田内閣は昨日総辞職し、続いて第二次岸田内閣が発足した。目立った人事は外相が林芳正氏に交代したくらいで、ほぼ前政権から横滑りである。岸田首相の印象同様、非常に地味な新政権誕生だ。

 第二次と銘打たれているが、実質岸田首相はこれから何をどうするかで評価が決まる。言わば、ここまではノーカンだ。やれ給付金だクーポンだ、やれマイナポイントだと発足早々テンションが下がるようなことが続いているが、とりあえず国民は岸田政権を信任したのだ、それに応えるような現実的な施策を期待したい。無理かも知れないが。


 イギリスのグラスゴーで開催されているCOP26に合わせて10日、議長国のイギリスが、2040年までに世界の新車販売のすべてを電気自動車など「ゼロエミッション車」とする目標を掲げ、これに24か国が合意した。しかし日本とアメリカ、中国、ドイツは参加しなかった。なおこの合意は国際公約でも何でもなく、法的拘束力は一切ない模様。

 まあ仮に拘束力があったところで日本は不参加でもいいのではないか。現状において脱炭素社会は理想論でしかない。「この先、電気自動車は劇的に安くなる!」みたいな意見もあるのだが、「安くできる」ことと「安くなる」ことは決してイコールではない。自動車メーカーの仕事は慈善事業ではないからな。

 そもそも世界中が温暖で過ごしやすい気候が一年中続くのならともかく、現実の使用環境を考えれば、電気自動車だけで生活に困らないのは一部地域の人間だけだ。内燃機関を搭載した自動車がなくては困る地域は存在し続ける。そこに住む人間に配慮した訳でもない美辞麗句だけを並べ立てたような宣言に賛同する必要などあるまい。イギリスが議長国としてポイントを稼ぎたいのは理解できるが、正直あまり品の良い行為には思えないところ。


 そのCOP26に参加中のフランスのマクロン大統領は、温暖化対策の一環として原子力発電所の新設を再開すると発表した。フランスでは一時原発の新たな建設を止めていたのだが、二酸化炭素の排出削減圧力と昨今の燃料高騰を受け、原発推進に舵を切った模様。まあ感情論を横に置けば理解できる判断である。

 エネルギーの確保は安全保障に直結する。リスクはあるが、それを選ぶだけの理由もあるのだ。もちろん原発は核のゴミという深刻な問題を含んでいるが、そんなものはドイツにでも引き取ってもらえば話は済む。日本とは様々な意味で事情が違うと言える。

 とは言え日本もまったくの他人事ではない。原発反対派は「原発を動かさなくても電気は不足していない!」とか訳のわからんことを主張しているが、それは石炭火力発電所が稼働しているから言えることだ。そしてCOP26とはその石炭火力発電所を停止しようという動きそのものである。世界はいま、日本にこう迫っているのだ。「石炭火力発電を停止しろ。それで電力が足りないのなら、再生可能エネルギーでも原子力発電でも好きなのを使え」と。

 おそらく日本の原発反対派は、今後従来の原発推進派だけではなく、「石炭火力発電停止派」とも戦わねばならなくなるだろう。まあ頑張ってください、としか言いようがない。


 政府軍とティグレ人民解放戦線との間で事実上の内戦が開始されているエチオピアでは、9日の時点で国連の現地職員16人が、10日の時点で国連と契約している地元の運転手ら少なくとも70人以上が当局に拘束された模様。国連はただちに開放するようにエチオピア政府に求めている。

 エチオピアの首相といえばノーベル平和賞を受賞したアビィ氏であるが、この状況すべてが彼の指示によるものかはいささか疑わしい。もはや軍をコントロールできていないのではないかという気がしないでもないところ。クーデター騒ぎとか起きなきゃいいが。


 本日はこんなところで。昨日も2000文字ほど書けてはいるが、最初にも書いたように手直しが必要かも知れない。まあ、別に急ぐ訳でもないし、ボチボチやって行くか。

 明日は病院に行かねばならないので、ここはたぶん休みである。晴れてくれりゃいいのだがなあ。

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