続・虫の日記

第745話 2021/10/28 ９とか

　本日は１１時起き。本日も、だな。もうこれ以上早く起きるのが至難の業になりつつある。ため息しか出ない。何とか気候の良いうちに早寝早起きの態勢に持って行きたいのだが、なかなか難しいものである。

　昨日やったことと言えば、ＢＳで「シャーロック・ホームズの冒険」を観たことくらいか。グラナダＴＶ版である。「赤髪連盟」だった。個人的には「赤毛連盟」が馴染んでいるのだが、「赤毛組合」という訳もあるらしい。どういう物語か知っているのに面白かった。ジェレミー・ブレッド氏の演ずるホームズはいつ観ても神がかり的にハマっている。いまのミステリーと比べれば、当たり前だがホームズの物語もトリックも、極めて素朴で単純である。だがこれだけ面白い。面白さって何だろうと改めて考えさせられるところ。

　他には本当にビックリするくらい何もできなかった。ただ寝転んで時間を潰していただけだ。何とももったいないが、まあ仕方ない。

　臨兵闘者皆陣烈在前といえば、みんな大好き九字であるが、元は道教に由来するらしい。これを日本では陰陽師や修験者が用いた。手印や四縦五横に空を切る動作と共に唱えれば身を守ってくれるのだそうな。

　日本語で９と言えば「苦」に通じるとして忌み嫌う者もいるが、実のところ上記の九字や九頭龍神のように聖なる数字としての意味合いがある。十中八九や九分九厘はほぼ完全という意味だし、花札の９はカブである。

　目を西洋に向けてみると、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲は七つの大罪であるが、７が悪い数字として扱われている印象はない。ラッキーセブンという言葉もあるし、一週間は７日だしな。キリスト教圏で縁起の悪い数字と言えば、やはり１３か６６６くらいだろうか。

　さて、デカいキリスト像があることで知られるブラジルであるが、政府の新型コロナウイルス対策について調査していたブラジルの上院特別委員会は２７日、感染症に弱いとされる先住民を絶滅の危機にさらした「人道に対する罪」や「犯罪の扇動」、「文書偽造」、「公民権侵害」、「公的資金の悪用」、「フェイクニュースの拡散」など合計９つの罪でボルソナロ大統領を訴追すべきであるとの報告書を、７対４の賛成多数で採択した。もっとも、実際に訴追する立場の検察長官はボルソナロ大統領に任命された人物であるから、まあ普通に考えて大統領が訴追されるはずはない。反ボルソナロ陣営による政治的なアリバイ作りと考えられても仕方あるまい。

　ただ、アリバイ作りであっても形になる結果を残したことには意味がある。有権者はこれを相応に評価し、次回の選挙の参考とするだろう。どこかの国の野党政治家は「野党だから何もできない」的なことを平然と言うようだが、ブラジル人の爪の垢でも煎じて飲んでみてはどうだ。あまりにもレベルが違うように思うところ。そら選挙やる前から結果が見えているとか言われるわな。

　日本の政府は新型コロナ対策であれだけ世間から批判を浴びたのだ。政権支持率も低迷しているのだ。常識的に考えれば、次の選挙では野党が圧倒的勝利を手にする結果となってもおかしくないはずだ。しかし、そんなことになると本気で信じている者が、いまの日本にどれだけいるだろう。ここまで追い風が吹いているのに、「自民党が議席を減らしておしまい」になるのはほぼ明白ではないか。「何か変だぞ」って思わないのだろうか。この状況で選挙が行われて、結果「自民党が議席を減らしたから野党の勝利」とか言い出すようなら、本当に救いようのない連中だと思う次第。

　虫けらは業務スーパー愛好家なのだが、何もブラジル産鶏肉とか５キロのスパゲッティとかばっかり買っている訳でもない。最近気に入ったのは冷凍イチゴである。業務スーパーらしい潔い商品で、形も大きさも不揃いなイチゴを、へたを取っただけでそのまま袋詰めして冷凍してある。酸味が強いが、これを凍ったままガシガシかじると美味いのだ。凍ってないイチゴは値段も高いし足も早いしで、なかなか手が出ないからな。非常に有り難いと思うところ。

　さて日本ではコーンフレークで有名なケロッグ社がアメリカで出している「ポップタルト」というお菓子があるのだが、このシリーズのイチゴ味に含まれるイチゴが少なすぎるとして、少なくとも５００万ドル（５億７０００万円）の賠償金を求める集団訴訟が起こされているらしい。まあケロッグ社の売り方にも問題があったのかも知れないが、あくまでもお菓子だからな。健康食品じゃないからな。イチゴ味のカプリコみたいなものだろう。うーむ、どうかなあという感じ。

　どうかなあ、と言えば２７日、東京都内で開催された「東京－北京フォーラム」で福田康夫元総理の講演が行われた。この場で福田氏は、

・日中関係について：「新たな信頼関係を構築することが必要だ」

・日米中の３カ国関係について：「非常に重層的で、壊すことは世界経済の破綻だ。（当面は）大きな問題は起こせない」

・台湾有事について：「何も起こり得ない」

・敵基地攻撃能力の保有について：「（周辺国と関係改善すれば）そんな議論もしないで済む」（以上時事通信）

　などと語った模様。

　もしかしたら福田氏は日本語が得意ではない可能性もゼロではないので知らないのかも知れないが、何か事が起こってから対応を始めるのを日本では「泥縄」と言うのだ。何も起こらないという前提で何もしないのは単なる無能である。まあ、福田氏にとっては日本政府がより無能であってくれた方が有り難いのだろうが。

　短いが本日はこんなところで。体力も忍耐力もない。今日はちょっとでも進むだろうか。あまり期待せずに頑張ってみよう。

　と、ここまで書いて文章を保存しようと思ったら保存出来なかった。ちょっと慌てたが、要はログアウトさせられてたのだ。編集ページ開いてるときにログアウトさせるのは何とかならんものか。心臓に悪い。