第746話 2021/10/29 ユーモアとか

 本日は4時起き。これはアレだな。また明日、反動で大変になるパターンだ。しかし目が覚めてしまったものは仕方ない。今日一日を有効に使う方法を考えよう。そろそろ買い物に行かねばならないし、選挙の期日前投票もある。面倒臭いが外出するかな。外出といえば、そろそろ犬を散髪に連れて行く事も考える必要がある。金がどんどん飛んで行くなあ。はあ、ため息ため息。


 元々ラテン語で「湿気」「体液」を意味した言葉を語源とするのが「ユーモア」であり、本来は感情的な部分に発する滑稽を指したようだ。知的な働きによる「ウィット」や「エスプリ」とは趣が違い、一般に「風刺」のような攻撃性は持たない。対義語は悲哀を表す「ペーソス」となる。

 ただし、これが「ブラックユーモア」となると、途端に風刺性・攻撃性が加わるからややこしい。また、笑わせる事を主眼とした「ジョーク」とも別のものだと言われる。ユーモアの表現方法の一つとしてジョークも含まれる、と考えた方が良いのかも知れない。

 事ほど左様に日本人的感覚からはいまひとつ明確ではないユーモアであるが、欧米人には大事な感覚で、「アイツはユーモアがわからない」というのは結構な罵倒語である模様。しかし伝える側である自分の能力が足りていないという発想に至らないのは、日本を含めてどこの国の人間にも見られる傾向ではある。困った事に。

 そんな欧米の中でももっともユーモアの精神に富んでいるといえば、やはりフランスか。シャルリー・エブド紙がイスラムテロに狙われて人が殺されているのに、ユーモアは守られねばならない的な発言が出て来る辺り、ユーモア教の総本山的なニオイがプンプンする。

 しかしそこまでしてユーモアが大切なら、以下の件もたいした問題にはならないだろう。今月21日、アカデミー賞を主催するハリウッドの映画業界団体である、映画芸術科学アカデミーが重要プログラムとして主催した「学生アカデミー賞」のオンライン授賞式が催され、銀賞に、アニメ映画「Barking Orders」が選ばれた。

 この映画の内容をざっくり紹介すると、イギリスの王位を継いだコーギー犬が世界征服を企み、フランスに核攻撃を仕掛けるというものだ。監督は受賞スピーチで、

「フランスに核攻撃を仕掛けるというアイデアは、制作プレゼンテーション段階では特に人気があったわけではなかった。幾つか問題点があった」(AFP)

 と述べたという。言い換えれば「幾つか」しか問題はなかったのだ。こういうユーモアは大事にしたいな。

 延々と続く「非実在児童」問題もそうだし、昨今ではVTuberへのフェミニストの攻撃などもあったが、表現規制の波が日本国内にも押し寄せている。日本共産党の議員などはコミケを名指しで規制すべきと叫んでいる現状、表現に携わる我々は緊張感を持つべきだろう。

 虫けらは何でもかんでも無制限の野放しでいいとはまったく思っていないのだが、恣意的に運用される余地のある表現規制については全面的に反対だ。ゾーニングで十分対応できる話だろう。法的、あるいは科学的見地から考えるべきものに個人的な好き嫌いを差し挟むなと言いたい。無能な国会議員の仕事しましたよアピールのために表現を規制などされてはたまらんと考えるところ。

 今回の映画も、もしかしたら物議を醸すかも知れないが、世界にユーモアとして受け止められる事を祈るばかり。


 さてそんなフランスが怒っている。こちらは表現の話ではなく魚の話だ。フランスの沖合にはイギリスの飛び地領土であるチャネル諸島があるのだが、この周辺海域での操業に関し、イギリス側はフランス漁船を締め出しているのだ。

 一方イギリスは海産物をEUに輸出し、そのためにフランスの港に依存している。やり方がアンフェアではないか、というのがフランス側の主張である。

 6月にはフランス側の漁民が怒り、チャネル諸島ジャージー島の港に船を集結させて抗議デモを行ったため、イギリス海軍が哨戒艇2隻を周辺海域に派遣する騒ぎに発展している。

 こういう経緯があって27日フランスは、イギリス領海内でのフランス漁船の操業を制限し続けるならば、来週にも対抗措置としてイギリスに対し「徹底的な通関手続きと衛生検査、海産物の水揚げ禁止」(AFP)を含む貿易制裁を発動すると発表した。要するにフランスの港は使わせないし、それ以外のルートで入って来た物には嫌がらせしますよ、という事である。他の産品にも追加検査が拡大される可能性もあるという。

 簡単にこれを解決するなら方法は2つだろう。フランス漁船にイギリス領海内での操業を認めるか、もしくは今後一切EUには海産物を輸出せず、すべて国内需要で賄うか、だ。EU以外に販路を見つける、という手もあるにはあるが、時間はかかるだろうしな。

 イギリス国内は新型コロナの影響で、かなりドタバタしている。政府に対する批判の声も大きいと聞く。この件の対応次第でジョンソン首相の首が飛ぶかも知れない。さて、どうするのだろう。まあ日本人は高みの見物を決めていれば良いように思うところ。


 27日、プロ野球パシフィック・リーグのオリックス・バファローズが25年ぶりに優勝した。ちなみにセントラル・リーグ優勝はヤクルト・スワローズ。両チームとも過去2年間連続で最下位だった。2年連続最下位チームがセパ同時に優勝したのは史上初である。まあそらな、という話。

 これを受けて大阪市の松井市長は、

「待ちに待った優勝。本当におめでたい」

「コロナ禍で閉塞へいそく感がある中、明るい話題だ。市民に大きな力を与えてくれた」

「クライマックスシリーズを勝ち抜いて、日本シリーズでも優勝してもらいたい」(以上産経新聞)

 と述べた模様。

 本当にぃ? と思ってしまう。本当に待ちに待っていたのだろうか。「どうせ今年も最下位やろ」とは思っていなかったのか、どうにも疑わしい。球団所在地的にはお隣になるが、阪神タイガースについても「どうせ優勝はでけへんやろ」という意識が頭の隅になかったと言えるのかどうか。

 他人の言葉を素直に受け止められないというのは、正直あまり褒められた事ではないが、こと野球に関してはなあ、という気がするところ。


 本日はこんなところで。創作という面では昨日もまるっきり何も進まなかった。ミステリーだからな、トリックを思いつかないと前に進まないのだ。何かいいトリックがないものだろうか。

 現在午前6時20分を過ぎたところ。そろそろ朝飯を食うか。こないだみたいにボロボロな文章を書いていないといいのだが。また昼にでも読み返すとしよう。今日も何とか一日、頑張ろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る