第670話 2021/8/14 小ネタ集

 本日は9時起き。当然の如く雨。長崎県、佐賀県、福岡県に大雨特別警報が出ているが、自治体の数が多すぎて詳細は書けない。土砂災害警戒情報は20の府県に出され、河川が氾濫危険水位に達している箇所も広範囲に渡っている。大阪府内でも一部地域に緊急避難指示が出ている。

 九州北部の大雨は明日にはピークアウトするのでは、とも言われているが、気象庁曰く、まだ出口が見通せないとの事。このまま行けば、間違いなくどこかで誰かが災害の被害に遭う。それがわかっているのに、カウントダウンをただ眺めているしかない状況。ただただ無力感に苛まれるのみ。

 そんな訳で本日は小ネタ集。ネタが集まらない。


 もし恐竜が知的生命として進化していたら、というアイデアから誕生した「ディノサウロイド」という言葉が世に出たのは1982年だという。60年代くらいからあるアイデアだと思っていたら随分最近なのだな。恐竜帝国の登場する「ゲッターロボ」が1974年だから8年早い。まあ専門家である古生物学者が提唱した事に意味と価値があるのだろうが。

 もちろん人類と爬虫類の中間的存在については世界の神話に類例が多い。中国の女媧と伏義、インドのナーガ等々。その他噂や都市伝説、フィクションまで含めればリザードマン、レプティリアン、ドラコニアンなども含まれる。

 そんな中で、タチの悪い陰謀論として有名なQアノン信者にもっとも好まれているのがレプティリアンである。世界を真に支配するディープ・ステートにはレプティリアンが加わっているとか何とか。人類に、自分たちより高度な知的生命体の存在を許容できる度量があると本当に思っているのかね。

 11日にアメリカの当局が明らかにしたところによると、自分の2歳の息子と生後7ヶ月の娘を水中銃で殺した男が逮捕された。AFPの記事によれば男はQアノンの信奉者で、自分の子供に妻から「蛇のDNA」が受け継がれたと「啓示」を受け、「モンスターから世界を守る」ために殺さねばならなかったと供述しているらしい。

 これは早い話、歪んだ英雄願望である。自分が世界を救うヒーローになりたかっただけなのだ。もちろん、そのために努力するつもりも苦労するつもりもない。その精神的弱点を陰謀論に突かれ、丸め込まれ、暴走した結果がこの事件だと言える。Qアノンによればディープ・ステートの人間は子供の血をすすり肉を喰らうらしいが、彼らに言わせればこの男はレプティリアンなのだろうか。

 余談だが、レプティリアンは「レプタリアン」とも言う。レプタリアンでググると大川隆法氏の著作がバンバン出て来る。要はその程度の話なのだ。それで自分の子供を殺していたら世話がない。陰謀論は距離を置いて馬鹿にしながら眺めて楽しむものである。決して近付いてはいけない。


 アフガニスタンでいま政府が支配を確保している主要都市は、首都カブールと北部のマザリシャリフだけになってしまった。他の主要都市はみなタリバンが名実ともに押さえているか、もうすぐ陥落する。この勢いなら今月中にタリバンが完全勝利しても不思議はない。

 アメリカやイギリスは大使館の人員を最小限にまで縮小するために支援の兵員を派遣するそうだ。ドイツ、ノルウェー、デンマークなども大使館の規模を縮小、あるいは閉鎖するらしい。もはや趨勢は決した。アフガニスタン・イスラム共和国は事実上消滅する。我々は1つの国家が滅び去る瞬間に立ち会っているのである。


 管首相は13日、新型コロナに感染し酸素投与が必要な自宅療養者向けに「酸素ステーション」を整備するよう関係閣僚に指示した。酸素ステーションというモノがどういうモノなのかは報道を見ているだけではよくわからない。たぶん酸素ボンベを大量に確保し、自宅療養者の家に配達とかしてくれるのではないかと思わなくもないのだが、酸素だけあってもな。患者に必要なのは医療であって、酸素はあくまでも道具に過ぎない。

 いや、ないよりはあった方がいいのだろう。だから酸素ステーションを作る事自体は否定もしないし非難もしないが、昨年のうちに準備をしていてこれから稼働するという話ならともかく、いまから整備するのはどうなのか。致命的に間に合わないように思うのだけれど。

 また、ロックダウンについても反対だそうだ。

「世界でロックダウンする。外出禁止に罰金かけても守ることができなかったじゃないですか。ワクチンだということで、人流の抑制と同時に、そうしたことにしっかり全力で取り組んできている」(FNNプライムオンライン)

 この理屈そのものは理解できるのだが、それでも万が一のために法整備はしておくという話なら納得できるのに、「だからこれについては何もしない」というのは危機管理の在り方としてどうなんだろう。まさか「真実は常に一つ!」とか思ってるのか。ウイルス相手にそれは通じないような気がする次第。


 政府のオリンピック・パラリンピック推進本部の事務局長を務める平田竹男内閣官房参与が13日付で辞任した。平田氏については都内のゴルフスクールに公用車で通い、400万円を超えるレッスン料を支払っていなかったと文春オンラインに報じられていた。

 何と言うかね、汚職のレベルが低い。スケールが小さい。小汚いと言うか薄汚い。もっと汚職らしい汚職に手を染めて政権が吹っ飛んで解散総選挙に突っ込まざるを得ないような、そんな大事件を報じられるヤツはいないのか。ロッキード事件みたいなさあ。ロッキードの頃より日本の政界が綺麗になっているのなら、それはそれで喜ぶべき事だが、現実はそんな訳でもなかろうに。


 短いが本日はこんなところで。はあ、気分が落ち込む。昨日はミステリーを1400文字弱しか書けなかった。今日は何とかもう少し頑張れるだろうか。何とかしたいところ。

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