第665話 2021/8/9 長崎原爆忌とか

 本日は11時起き。何か嫌な夢を見た。どう嫌な夢だったのかはイマイチ覚えていないのだが、怖い夢とか悲しい夢ではなく、嫌な夢だった印象が残っている。

 台風9号から変わった温帯低気圧は北上を続けている。雨はさほどではないが強風が家を揺らす。嫌な夢はこのせいだったのかも知れない。

 オリンピックも無事終わり、さあ今日からBSもニュースを再開しているだろうなと思ってテレビをつけたら、オリンピックの閉会式を放送していた。まだしがみつくか。


 そんな訳で長崎原爆忌である。合掌。さて困る。毎年困っている。核兵器関連の話題は広島の原爆忌に際して書いてしまっているので、この8月9日には書く事が何も残っていないのだ。だからってハウステンボスの説明とかする訳にも行かんしな。そもそもハウステンボスは行ったことがない。本当に書く事がないのだ。

 平和記念式典では長崎市長が核兵器禁止条約の批准と、条約の第1回締約国会議にオブザーバーとして日本が参加するよう訴えた。長崎県知事は先般の広島の「黒い雨訴訟」に触れ、

「政府は(原告らと)同じ事情にある長崎の『被爆体験者』についても救済の道を開くようお願いする」(毎日新聞)

 と述べた。

 これくらいしか書く事がない。そもそもメディアの長崎の平和記念式典に関する報道が小さい。毎年小さいのだ。まあ、新聞もテレビも核兵器関連の話題は広島原爆忌の際に報じてしまっているので、何を報じていいのかわからないのだろうが。

 何年か前にも書いたが、長崎原爆忌は広島原爆忌と終戦記念日に挟まれて、存在感が年々薄くなっている。しかし長崎は「人類史上最後の被爆地」であるべきだ。何らかの形で印象を強くしなくてはなるまい。特に世界に向けての情報発信をもっと強くできないものか。競争をするようなものではないが、「被爆地といえば長崎」と世界中の人が思い出すような何かが企画できれば良いと思うのだが。

 淡々と粛々と亡くなった人々を悼む事も重要ではある。しかし、それとは別に人類史的観点から長崎への原爆投下を考える意味もあろう。ウェブサイトに英語の説明を載せている、とかいうレベルではなく、それこそサイモン・ウィーゼンタール・センターをある意味見習うくらいの気概は必要かも知れない。

 そんな事を思う76回目の長崎原爆忌である。


 日本の夏は湿度が高く蒸し暑いのが普通だが、ヨーロッパの夏は空気が乾燥しているのが普通である。湿度が低く、それでいて気温は高い。当然、洗濯物は良く乾く。しかし良く乾くのは洗濯物だけではない。森の草や木もカラッカラに乾いてしまう。おかげで山火事が発生すると、どこまでも燃え広がるのだ。

 現在ギリシャからトルコにかけての地域で山火事が続いている。もう2週間近く燃え続けているのだ。10人が死亡し、負傷者も数十人出ている模様。ただし自然発火の山火事ばかりではないようで、ギリシャ警察が8日に明らかにしたところによると、少なくとも10人が放火容疑で捕まっているらしい。普通に考えて意味がわからんのだが、世の中普通に考えない人間が普通にいるからな。何とも困ってしまう次第。


 山火事といえばアメリカのカリフォルニア州でも大規模な火災が続いており、現在の火災は州史上2番目の規模になったと州当局が8日に発表している。カリフォルニアもほぼ毎年山火事だからな。生まれてこの方、一度も山火事に遭遇したことのない虫けらのような者にとっては異世界の如きである。これだけ山火事ばかりが続いて、よく森林が存在していられるよな、と思うところ。


 アフガニスタンでは6日、反政府武装勢力タリバンが南西部ニムルズ州の州都ザランジを制圧。7日には北部ジョズジャン州の州都シェベルガンを、8日には北部クンドゥズとサリプルの2州の州都を制圧した。着々と足場を固めている感がある。アフガニスタン政府の、まあいわゆる「大本営発表」では、すぐに奪還できると鼻息が荒いのだが、いささか無理があるのではないか。

 アフガニスタンも権力構造が入れ子細工の如しだからな。正規軍が組織として機能しているのか疑問である。「戦いは数だよ兄貴」というアニメの名台詞はあるが、数以上のもので固まっているタリバンを数だけで押し返す事ができるのか。かなり難しいのではないかと考える次第。


 ドイツの自動車メーカー、ダイムラー社のメルセデス・ベンツのブランドで売られる商用バンに「スプリンター」という車があり、この車がギアをパーキングに入れると動いてしまう問題が発生しているらしい。非常に危険ではある。しかし虫けらがこの話題に食いついたのはそこではない。

 ロイターがこの問題を報じているのだが、そこにはこう書かれている。

「ギアをパークに入れた直後に車両が転がる事例の報告に関し予備調査を始めたと発表した」

 ……転がる? ギアを入れただけで車が横転するのか? んな訳はない。そんな車が作れるくらいなら逆に凄いわ。どんなSF技術だ。

 おそらくこの「転がる」は誤訳であろう。まあ日本語でも車を運転する事を「転がす」と言ったりしない訳でもないから、翻訳ソフトがそう判断してもおかしくはないのだが、担当した記者は読んで何も思わなかったのか。しかもこのロイターの報道を、朝日新聞がそのまんま訂正なしでウェブ紙面に掲載している。

 まあアレだ。メディアの記者などAIが発達すれば真っ先に職を失うのだろう、と思わせられる出来事である。もうすぐ未来がやって来るな。


 短いが本日はこんなところで。全然ネタがない。昨日は調子が全然上がらず、ミステリーもファンタジーも1500文字前後しか書けなかった。途中で脳みそがガス欠になってしまったからな。まあ仕方ない。今日はどうにかできるだろうか。何とか頑張りたいところ。

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