第646話 2021/7/21 小ネタ集

 本日は13時起き。うーむ、これなら深夜営業した方が得なのではないか。5時くらいまで書けるぞ。でも完全夜型になるのもなあ。それはそれでイロイロと問題が出て来るのだ。

 それはそうと、さっきまで村上春樹氏の名前をド忘れして悶絶していた。「……春樹……春樹?」と下の名前は出て来るのだが、思いつくのは角川春樹氏とハルキゲニア。「同じ苗字の作家がいたな。……龍……龍……光瀬龍? 違う」とか延々考えても思い出せない。ググれば簡単なのだがそれでは負けた気分になる。何だっけ、何だっけと思いながら飯を食い、そうこうしているうちに忘れている事すら忘れ、ボーッと階段を上って何も頭の中になくなった瞬間に、ポン、と村上が出てきた。老化現象なのか脳の糖分が足りていなかったのか、何ともかんとも。

 そんなこんなで本日は小ネタ集。それにしても暑い。


 19日、インドの最高裁判所は2ヶ月間当局に勾留されていた活動家の釈放を命じた。この活動家は新型コロナに感染して死んだ遺族やインドの政権与党「インド人民党」党員らの「宗教的感情」を踏みにじったとして国家安全保障法に基づく煽動容疑で逮捕拘束されていたのだ。

 では具体的に何をしたのかと言えば、自身のFacebookに「新型コロナの治療法は牛のふんや尿ではない。科学と常識だ」(AFP)と投稿したのである。おおなんと凶悪な! 牛の糞と尿が新型コロナに効く事くらいインドでは常識なのに! ……てか?

 こんな事で逮捕されて何ヶ月も拘束されるという辺りが何ともインドらしい。カーストと迷信が何とかできれば一気に世界最先端の国家に躍り出る事も可能だというのに。まあそうならないのがいかにもインドなのではあるが。


 ホストタウンの大阪府泉佐野市から逃亡し行方不明となっていたウガンダ人の選手が、昨日三重県内の警察署に出頭してきたらしい。新幹線の名古屋駅で降りた事が確認されていたのだが、そこから逆戻りする形で三重に行った模様。どうも三重には日本国内のウガンダ人の総元締めみたいな人物がいるそうだ。その人物を頼って行ったのか、その人物に手引きしてもらったのかは不明。まあ何にせよ見つかったのは良かった。彼はウガンダに帰国するとの事。


 旧ソ連の構成国である中央アジアの国アルメニア、と書いていても地理的な位置が全然ピンと来ない。ググってみたらトルコの東でイランの北にあるのだな。アルメニアの東には、先般ナゴルノカラバフを巡って紛争を繰り広げたアゼルバイジャンがあり、北に行けばジョージア(旧グルジア)がある。

 昨今この国でもご多分に漏れず新型コロナが蔓延しているのだが、アルメニアではロシアのスプートニクV、中国のシノバック製のコロナバック、およびアストラゼネカ社のワクチンを承認しており、かなり潤沢にワクチン量が確保できているらしい。そのため自国民にはもちろん、海外からの渡航者に対しても無料でワクチン接種を行っていたのだそうな。

 これに目をつけたのが隣国のイランである。イランのワクチン状況は不明だが、西側との軋轢がある以上、あまり潤沢とは言えないのではないかと思われる。そこでイラン人は無料でワクチンを接種するためにアルメニアに大挙して訪れた。5月に5000人だったイランからの観光客は、6月には8500人になったという。

 アルメニアのワクチン接種会場には何日も前から路上で徹夜して順番待ちをするイラン人が見受けられるそうで、おそらくは何らかのトラブルもあったのだろう、アルメニア当局はワクチン接種に関する規則を変更し、今月15日以降は外国人に接種されるワクチンをアストラゼネカ製の物に限定、しかもアルメニア国内に10日間滞在しないと接種資格が得られないとした。

 それでもアルメニアの観光委員会は好況にホクホクなようで、

「ワクチン需要はわが国の旅行代理店に商機をもたらしており、われわれはそれを活用するよう促している」(ロイター)

 と述べている。まあ、チャンスを逃さない目端の利く者だけが金を儲けられるのである。「ワクチンツアーで金儲けなんて」と眉をひそめていたらお宝は全部かっさらわれるだろう。とは言え日本などはそもそもワクチンの量が足りてないからな。なかなか難しいところではある。

 それにしても外国人にアストラゼネカのワクチンを接種させるアルメニア当局は優秀であるな。普通ならコロナバックを打たせるところだと思うのだが。


 旧ソ連構成国と言えば、アルメニアから北西にずーーーーーっと進むとウクライナがあり、その向こうにベラルーシがあり、そしてリトアニアがある。そのリトアニアにこのほど台湾代表処(大使館に相当)が設置される事が決まったらしい。ちなみに台湾代表処は日本にも、東京と大阪の2箇所ある。

 一見小さな動きかも知れない。しかしだから意味があるのではないか。リトアニアのような、言い方は悪いが小さな国が、中国と距離を置く姿勢を見せ始めているのは注視すべき事態である。国際的な情勢がそういう方向を向き始めているのだ。日本政府がそれを意識しているのかどうかは不明だが。


 南米の国ペルーでは6月に大統領選挙が行われたのだが、決選投票の結果を巡って喧々囂々侃々諤々の議論となり、不正があったとかなかったとかの泥仕合になりかけていた。しかし選挙管理当局は19日、左派カスティジョ候補の当選を確定した。不正選挙を訴えていたフジモリ元大統領の娘ケイコ候補は結果を受け入れた模様。でもアレだ。彼女は次の大統領選挙でも出てくるのではないかな。


 短いが、本日はこんなところで。しかし暑い。当たり前だが暑い。窓を開けたらジリジリと地面の焼ける音が聞こえてきそうである。こんな時期に外になど出たくはない。走ったり跳んだりするとか正気の沙汰とも思えない。虫けらはおとなしく家の中でじっとしていよう。

 昨日はミステリーとファンタジー合わせて2000文字ほど書けている。もうちょっと頑張りたいところなのだが、まあ贅沢は言っていられない。ちょっとずつ進んで行こう。

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