第526話 2021/3/23 旗幟鮮明とか

 ヤバい、ヤバいぞ。現在3時半。もちろん午前だ。目が覚めた訳ではない。眠れないのだ。まあ、原因はだいたいわかっているのだが。

 事の起こりは昨日、エアロバイクが届いた事から始まる。言うまでもない事であるが、Amazonで注文して買ったのだ。こんな物をくれる大富豪に心当たりなどない。

 最近、運動不足っぷりの進展がもう素晴らしく著しいので、さすがにマズいと感じ始めて、とにかく何か手をつけないとイロイロ洒落にならないレベルに達したため、とりあえず一番安い価格帯のヤツを購入した。

 ソシャゲを1ヶ月我慢すれば変える値段である。苦渋の決断ではあったが、とりあえず健康を優先しようという結論を、虫けらの脳は導き出した。

 ぶっちゃけた話、こんな物でどれだけカロリーが消費できるかなど不明だ。でもまあ、適度に体を疲れさせれば、夜も眠りやすくなるだろう、そんなお気楽な事を思っていたのは事実。夕方から夜にかけて、時間を見つけて何度かバイクを漕いだ。

 で、いま。全身の倦怠感が神経を昂ぶらせ、眠気など全然感じない。睡眠導入剤は飲んだ。養命酒も3杯飲んだ。しかしまるでダメである。脳内の眠気センサーがピクリともしない。頭がビンビンに冴えている。

 何だコレ、どうしたものだろう。慣れない事をしたせいか。しかし、したといってもバイクを合計30分ほど漕いだだけだ。負荷もさほどかけていないから、まあ散歩に毛の生えた程度の運動量であろう。それでどうしてこの反応が返ってくるのか。

1.余りに脆弱すぎて、肉体が混乱を起こしている。

2.余りに無計画すぎて、必要以上の負荷をかけすぎた。

3.余りに無頓着すぎて、神経への刺激を考慮しなかったため。

 他にも探せばそれらしい理由をもういくつか列挙できそうな気がする。やれやれ、困ったもんだ。

 ……と、書いたら不思議な物で、すーっと眠りに落ちたようだ。6時頃と9時頃にも目を覚ました記憶があるが、結局起きたのは昼の12時前だった。ああ、今日も一日が短い。


 旗幟鮮明は「きしょくせんめい」と読んでしまいがちだが、「きしせんめい」が正解である。しかし語源は定かではないらしい。中国由来でも日本発祥でもおかしくない言葉だからな。意味としては主張や態度、姿勢、方針などが明確である様を言う。

 現代の日本国内においては「有耶無耶」や「曖昧模糊」の方が好まれる傾向があるかも知れない。旗幟鮮明にすると責任問題が発生するし、特に役所関係では嫌われるのではないか。

 さて22日、EUはベルギーの首都ブリュッセルで外相理事会を開催した。議題は中国が新疆ウイグル自治区において現在進行形で推し進めている、信教の自由の制限、強制労働や大規模な強制収容、不妊手術の強要など民族浄化としか言えない深刻な人権侵害について。

 会議の結果、EUは中国当局者4人と1団体に対し、EUへの渡航禁止と資産凍結の制裁を科した。EUが中国に制裁を科すのは1989年――当時はECだった――の天安門事件を受けての武器輸出禁止以降32年ぶりとなる。

 この決定に同調する形で、同日アメリカ、イギリス、カナダの3カ国は外相による共同声明を出し、「人権侵害の圧倒的な証拠がある」と中国政府当局者らへの制裁を揃って発表した。さらに23日、オーストラリアとニュージーランドの外相も新疆ウイグル自治区で人権侵害が行われている明らかな証拠があると指摘し、欧米による制裁を歓迎する旨の共同声明を発表した。

 今回の制裁と声明に先立ち、これまで核兵器の削減を進めてきたイギリスは、16日に一転して核弾頭保有数の上限を、現行の180発から260発に引き上げる方針を示している。あくまで上限を引き上げただけで、すぐに保有数を上げるつもりはないとジョンソン首相は主張しているが、この方針がロシアと中国を念頭に置いているのはほぼ間違いはない。批判する声も多いが、フランス政府は支持を明言している。

 そしてそのフランスは、アフリカ東部の国ソマリア沖のアデン湾で、17、18日に海上自衛隊と共同訓練を実施している。さらに19、20日にはアラビア海で、フランス、ベルギー、アメリカの各海軍と海上自衛隊が訓練を行った。

 キナ臭いとまで言うには、まだタイミング的に早いのかも知れないが、世界は着実に区分けされつつある。もちろん日本もその動きから逃れる事はできない。ならば早い段階で姿勢を明確にしておいた方が良いような気がする。「中国と日本とは隣国関係だし、経済的な結びつきも強いし、簡単には行かない」といった言い訳も、いつまでも通じるはずがない。いずれ行動せねばならんのだ、いまこそ旗幟鮮明にすべきなのではないかと思う次第。


 自治体などでLINEの採用をやめ、他のSNSに切り替える動きが活発になっているらしい。まあデータを韓国に保存して、しかも中国から丸見えだったというのだから当たり前と言えば当たり前の対応なのだが、民間企業のサービスを勝手にインフラ扱いした方にも問題はあるように思うところ。

 都道府県とか大きな自治体は、独自のSNSを作っても良いような時代だと思うのだがな。管理が大変なのだろうか。だったらメーリングリストでも作ってみるとか。


 ここ最近に始まった事ではないのだが、やたら顕著になったという意味ではここ最近の問題として、「小説家になろう」のサイトが情報を読み込まなくなっている事がある。特にhttpからユーザーホームに入るとまったくダメだ。対処としてhttpsから入ってくれとなろう側は案内しているが、確かに比較的マシではあるものの、読み込みには時間がかかる。

 まあなろうは老舗だしな。サイトの構造的に古いのかも知れない。土台の部分から積み上げを繰り返しているから、下の方にはもう手が入れられなくなっている可能性もある。一度チャラにした方がいいのだろうが、もの凄い数のユーザーに影響が出るから、そう簡単にも行かないのだろう。これくらいは「味」として許容すべきなのかも知れない。


 本日はこんなところで。ため息ばかりが出るな。何もかも上手く行かないような気になってしまう。実際にはたいした事はしていないのだから、上手く行くも行かないもないのだけれど。とりあえず、コツコツ頑張るしかないさ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る