第518話 2021/3/15 々とか

 本日は5時半起き! ダーッ! 元気! まあ元気って言っても家の階段登るだけで息ハァハァいうレベルではあるのだけれど。でも一昨日に比べれば風のように体が軽い。頭を締め付ける感覚もほんの僅かになっている。良い傾向か? まあ明日になったらすべておじゃんという事もあり得るが、とりあえず今日一日くらいは持つだろう。これなら本が読めるだろうか。


 虚々実々、奇々怪々、是々非々、喧々囂々、侃々諤々、平々凡々、明々白々、子々孫々、正々堂々、等々。なんと日本人は「々」が大好きなのだろう。しかしこれほど好きなのに、読み方のない不思議。「踊り字」「繰り返し符号」「送り字」「重ね字」「畳字じょうじ」「揺すり仮名」「反復記号」などと呼ばれている。「字」や「仮名」とはついているものの、厳密に言えば文字ではないので読み方がないのだそうだ。

 MS-IMEやATOKでは「おなじ」と入力すれば出せる事はよく知られているが、「のま」「どう」でも出て来る。iPhoneでは「じおくり」で出て来るらしい。この字の前に来る文字の意味が複数ある事を表現したり(日々など)、本来2文字の熟語に割り込ませる事で強調する意味合いを持たせる(奇々怪々など)といった使い方をされる。漢字と一緒に中国から伝わったものなのだが、果たして中国でもこんなにやたらと使われているのだろうか。

 さて話は変わるが、10日、地中海をヨーロッパに向けて航行していたイランのコンテナ船で爆発が起きた。ケガ人は出なかったが、小規模な火災が発生したという。これについてイランの外務省は13日、イスラエルによる破壊工作であると断定した。爆発物は航空機から発射された可能性があると捜査当局者は述べている。

 そう言えば先月26日、オマーン湾を航行していたイスラエルの車両運搬船で爆発が起き、イスラエル当局はイランによるミサイル攻撃だと断定している。今回の攻撃はこの報復なのかも知れない。本当に攻撃があったのであれば、だが。

 イランの船の爆発にせよ、イスラエルの船の爆発にせよ、疑おうと思えばいくらでも疑える。自作自演の可能性だってない訳ではないのだ。そこまでして他国を陥れようとするだろうか、と思う向きもあるかも知れないが、中東情勢は奇々怪々、そこまでして陥れようとするものだと考えた方がいい。

 イランとイスラエルの対立を軸にして、ここにサウジアラビアやUAEやエジプトなどが絡み、その外側にアメリカやイギリスやロシアや中国が蠢きながら虚々実々の駆け引きがなされているのが中東情勢、簡単には見通せない。登場する者がすべて腹に一物抱えているアウトレイジな世界。

 イランの核合意に関しては喧々囂々、侃々諤々の議論が日々なされているが、イスラエルはその輪に加わっていない。イランと共存しようなどとは毛の先程も思っていないのだ。イランとイスラエルの間には是々非々は成立しない。子々孫々、末代までの仇敵である。互いに相手を殲滅せずにはおれない天敵同士だ。

 確かにいまは直接砲火を交えていないが、いずれ戦争を起こすのは明々白々と言える。その日が到来するのを待ち望んでいる勢力が両国には存在している。正々堂々など頭の隅にもないだろう。どんな汚い手を使ってでも勝利を得ようとするはずだ。虫けらのごとき平々凡々な日本人には、到底理解の及ばぬところである。


 今日未明、午前0時25分、和歌山県で震度5弱の地震があった。虫けらの住んでいるところは大阪府の海沿いではあるが、和歌山県までは下道でも車で1時間ほど。すぐ隣と言って良い。だがこの辺の震度は1だったそうで、虫けらはまったく気付かなかった。

 詳しい事は理解していないのだが、どうもこの辺と和歌山は地盤のつながり具合が複雑なようで、和歌山で大きな地震があってもさほど影響がないのだ。大阪府北部とも隔絶があるらしく、阪神淡路大震災でも大阪府北部地震でもたいした揺れはなかった。こと地震という点に限って言えば、非常に恵まれた土地である。

 もちろん南海トラフ地震とか起きれば、大阪湾に入って来た津波が押し寄せたりする可能性があるので、何の心配もない訳ではないが。ときには台風も直撃するしな。だが紀伊半島に比べれば地震も台風も被害は少ない。のんびり暮らすには悪い土地ではないなと改めて思う次第。


 12日、ロシア外務省のザハロワ情報局長は記者会見で、もしアメリカが日本に地上発射型の中距離ミサイルを配備すれば、

「安全保障の観点から極めて不安定な影響をもたらす」

「新たな軍拡競争を引き起こす」

「ロシアに対する新たなミサイルの脅威が出現した場合、われわれは必ず対応する」(以上時事通信)

 と対抗する姿勢を示した。

 まるでアメリカ側が先に仕掛けてくるのであれば、みたいな言い方だが、ロシアは北方領土にミサイル基地を建造している。あんなところにミサイルを置くなど、どんな意図があるかくらい子供でもわかる。つまりはいまさらなのだ。アメリカは淡々とミサイルを配備すべきだと思うところ。


 そのロシアで13日、モスクワのホテルで会合を開いていた野党活動家ら約200人が、新型コロナウイルス対策の規定違反などを理由に身柄を拘束された。ロシアでは半年後の9月に下院選挙がある。それへ向けて、当局の締め付けが強まっている模様。

 まあプーチン大統領の求心力の低下も噂される昨今である、神経質になっているのかも知れない。永遠に続くものなど何もないのだけれどな。


 短いが本日はこんなところで。昨日もまったく書けていない。でもさすがに、もうそろそろ頭が動いてもいいような気がする。何とか頑張ってみようか。できる範囲で。

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