第479話 2021/2/4 脇とか

 本日は11時半起き。今朝の夢は少しツラかったな。さくまあきら氏に自分の書いた小説を読んでもらう夢。さくま氏はずっと難しい顔で何も言わなかった。さくま氏には若い頃、ひとかたならぬお世話になったのだが、ずっと不義理をしっぱなしである。まあ向こうはこちらの事など忘れているだろうから、いまさら義理もへったくれもないのだが。

 今回の夢を見たのには、珍しく心当たりがある。昨年応募したKADOKAWAの「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」に出した作品が、見事一次選考で落ちたのだ。という訳で、とりあえずカクヨムやらなろうやらに上げる用意を始めようと思う。出した後で「ああすりゃよかったのかな、こうすりゃよかったのかな」と思うような作品はダメという事なのかも知れない。


 スポーツは脇に始まる。未経験者は脇を締めるという事を知らないから、まず最初に意識的に脇を締めさせる必要がある。脇を締め、足は肩幅くらいに開いて腰を少し落とし、全身から力を抜く。これが自然体である。この状態からすべての動作が始まるのだ。

 脇が締まっていないと相手の手が脇に入ってくるし、それに対応するのに一瞬の間が開いてしまう。その一瞬が命取りとなる。これを「脇が甘い」と言う。柔道やレスリング、空手などの格闘技はそうであるし、おそらくラグビーだってそのはずだ。ラグビー経験者の森喜朗氏がそれを知らないとは思えない。なのにいったいこの脇の甘さは何だ。

 3日、JOCの臨時評議員会で森喜朗東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長は、女性理事を増やすJOCの方針に対する私見を述べた。

「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」

「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困ると言っておられた。だれが言ったとは言わないが」

「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」(以上デイリーススポーツ)

 これ、もしかして面白いと思って言ったのだろうか。て言うか、この爺さんは東京オリンピック・パラリンピックを開催したいと思っているのか思っていないのか。この時期に日本の国際的な評判を落として何のメリットがあるというのか。平たく一言で言えば「アホか」である。

 言ってる言葉の内容が正しいとか正しくないとかの次元の話ではない。たとえばこの森氏に面当向かって「能なしの耄碌ジジイ」と言って良いのか悪いのかと言えば、悪いに決まっているのだ。事実かどうかは関係ない。

 もし仮に過去JOCにおいて、女性の多い理事会で時間がかかる傾向があったとしても、それを一概に悪い事と判断する根拠は何だ。議論に時間を要する問題だってあるだろう。そういった要因を無視して女性が多いかどうかだけを基準にした判断は差別的であるかどうか以前に非合理的である。今回の事だけで森氏が本当に無能で本当に耄碌しているのかどうかは判断できない部分もあるかも知れない。よって森氏に向かって「能なしの耄碌ジジイ」と罵倒するのは非合理的である。それと同じだ。

 そんな非合理的な言葉を、いまのこの時代に、鼻高々でふんぞり返って言い放つ神経が信じられない。危機管理の「き」の字もない。これでよく政治家など務まったものだ。随分と楽な時代だったのだな。

 今回のこの森氏の発言はニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストでも批判されている。まあ海外メディアが批判したから悪いと言いたい訳ではないが、日本の旧態依然で後進的な恥部が世界中に広まったのは事実である。森氏のおかげで日本という国と日本人全体が嘲笑される事になったのだ。その責任は取っていただくしかあるまい。

 森氏は午後から謝罪会見を行う模様ではあるが、吐いた唾は飲めないのだ。もう終わりである。これを切っ掛けにして東京オリンピック・パラリンピックの中止議論が盛んになれば良いのだけれどな。


 とりあえず東京オリンピック・パラリンピックは今年の予定だが、次回の冬期オリンピック・パラリンピックは来年、北京である。んな東アジアでばかりやる必要もあるまいにと思うのだが、そうなっているのだから仕方ない。IOCの金儲け主義バンザイであるな。

 そんな北京オリンピック・パラリンピックだが、2日アメリカの野党共和党の複数の上院議員が、開催地変更を国際オリンピック委員会(IOC)に求める決議案を議会に提出した。中国政府による新疆ウイグル自治区におけるジェノサイドなどを理由としている。

「中国政府はウイグル族のジェノサイド(集団虐殺)を行い、香港の人々の人権を抑圧し、台湾を脅かしている。2022年五輪の主催を許されるべきではない」(時事通信)

 とのこと。まあ少なくとも現状では平和の祭典とは呼べないわな、と思う次第。

 また3日、世界ウイグル会議や国際チベットネットワークなど約180の人権団体は、北京オリンピック・パラリンピックをボイコットするよう世界各国に公開書簡で呼びかけた。

「五輪が悪用され、中国政府によるおぞましい人権侵害や弾圧がエスカレートする」

「習近平国家主席が基本的な自由と人権に対する容赦ない弾圧に及んでいる」(以上AFP)

 としている。

 この公開書簡に対してIOCは、

「中国政府および現地当局に対し、過去にもまた現在も指摘を続けている」(AFP)

 と言い訳をしているのだが、だったら北京を選ぶなや、と思うところ。また中国政府は汪文斌外務省報道官の話として、

「政治的動機に基づき、大会準備の妨害や中断を狙う試みは、非常に無責任だと指摘しておきたい」

「こうした動きは国際社会の支持も得られなければ、成功もしないだろう」(以上AFP)

 と述べている。完全に足下を見られている感じである。まあ新型コロナの感染拡大が今後どうなるか次第ではあるが、来年もスポーツ選手には困った状態が続くのかも知れない。


 その新型コロナの接触確認アプリである「COCOA」のAndroid版が去年の9月から機能していなかった事が判明、昨日田村厚生労働大臣が謝罪した。謝罪してどうなるという話でもない気はするが、しないわけにも行かないしな。

 まあ責任者というのは基本的にそういう役回りだと言われれば確かにその通りなのだが、彼が開発した訳でも開発を陣頭指揮した訳でもないのに、これで謝罪させられる田村厚生労働大臣はちょっと気の毒である。当時の責任者呼んで来た方がいいのではないか。誰だったか覚えてないけど。


 本日はこんなところで。

 ミステリーは上げる前にもう一回推敲して手を入れられる部分には手を入れておきたい。しばらく時間がかかるかな。

 昨日は1500文字も書けていないが、まあ仕方ない。そんな日もある。何とか少しずつ、這いずるように頑張って行きたい。

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