第387話 2020/11/4 続報
本日は10時半起き。まあそれはさておき、本日はずっとアメリカ大統領選挙のニュースを見ている。ABCの報道を見ると、これを書いている時点ではバイデン氏が192人、トランプ氏が118人の選挙人を獲得している。どうだろうな、バイデン氏がかなり優位だが、このくらいの差ならまだトランプ氏の再選はあり得るのではないか。今日中には結果は判明しない可能性がある。アメリカ人にとっては長い一日になるに違いない。
2日オーストリアのウィーンで起きたテロ事件では少なくとも4人が死亡し、22人が負傷した。警察は3日、18箇所を家宅捜索し、14人を逮捕している。ただし逮捕者の中に実行犯がいるとはまだ報じられていない。射殺された容疑者の単独犯行ではなかったかとの見方が強まっているそうだ。
この事件に関してISが3日犯行声明を出しているが、目的や理由については言及がない。オーストリアのクルツ首相は、「我々の生き方、我々の民主主義に対するヘイト(憎悪)が原因だ」(BBC)と述べた模様。
射殺された容疑者はオーストリアと北マケドニアの二重国籍を持った男で、ISに感化されシリアに渡航しようと画策して収監されていたのだが、昨年12月に仮釈放されたのだそうな。テロリストを普通の犯罪者扱いして無辜の市民に被害を出すというのはどうなのだろう。日本人的感覚からすると少々疑問である。
この事件と前後して、アルカイダ系のイスラム過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」が2日、フランスのマクロン大統領への報復を呼びかけている。
「預言者ムハンマドを侮辱した者を殺すのは、イスラム教徒一人一人が持つ権利だ」
「フランス製品の不買運動は義務だが、それでは不十分だ」(以上AFP)
ウィーンの事件がこれと関連しているのかは不明だが、たとえ偶然であれフランス以外の場所でフランス人以外を殺しても、マクロン大統領に対する攻撃となり得る事が明らかになってしまった。今後マクロン大統領への報復を名目に欧州各国でイスラム過激派によるテロが多発する可能性がある。マクロン氏は相当に難しい立場に追い込まれるのではないか。
余談だが「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」は今年6月にフランス軍によってリーダーを殺されている。それに対する復讐がこういう形で実を結んでしまうというのは何ともかんとも。「江戸の敵を長崎で討つ」ような展開である。巻き込まれる他国の人々は良い迷惑であろう。
さらに余談を重ねるなら、いまフランスでは新型コロナの感染が中国に由来するとの話からアジア人排除の声が高まり、アジア人が暴行される事件が起きているらしい。まあこういうのはどこの国でも起きる話ではあるとはいえ、このタイミングでやるかと思うところ。そらテロも喰らうわな、と正直感じなくもない。
ともかく、今回被害に遭ったオーストリアの人々――ドイツ人もいたらしい――には同情を禁じ得ない。「もらい事故」的なテロなら尚の事である。早期の全容解明を祈るばかり。
先月30日にエーゲ海で発生した大地震で、死者数が100人を超えたそうだ。負傷者は1000人を超えている。虫けらが胃を痛めても何の意味もないのだが、どうにも自分の無力さがツラい。何もできないのなら存在する意義がないだろうという気になってしまう。いい歳をしてナイーブに過ぎる気はするのだが、何ともはや。
短いが、本日はこんなところで。ネタが少ないし、大統領選挙の速報が気になって何も手に付かないしで仕方ない。まあこんな日もある。
昨日は2行しか書けなかったが、何かの切っ掛けにはなりそうだ。今日は頑張りたい。頑張れるかなあ。
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