第379話 2020/10/27 苗字とか

 本日は4時半起き。起きたら布団がふっとんでいた。寒いよ。外は暗いが好天の模様。体調は悪くない。まあ体調が良いからといって、いっぱい書けるという訳でもないのが困ったところではあるのだが。でも時間はあるしな。溜まっている雑用にはいくつか手をつけようと思っている。


 日本人の苗字は明治時代に激増したので、名前の由来を江戸時代以前にたどれる家系とそうではない家系がある。和歌山県には「鈴木さん発祥の地」があるが、全国の鈴木さんがこの地に由来する訳ではない。ここにまったく縁もゆかりもない人々が、たとえば地元の有力者の姓が鈴木であったからとかいう程度の理由で、自らも鈴木と名乗ったような例は多々あるだろう。佐藤さんも山田さんも田中さんもその他諸々の苗字も同様である。

 したがって源平藤橘に由来していそうな苗字を持っているからといって、自分は貴族の家系なのだと考えるのは早計というものだ。ただし、そこにはロマンがある。もしかしたらそうかも知れない、と想像を膨らませる事に罪はない。

 虫けらの苗字も由来を調べれば桓武天皇にまで行き着く。とはいえ、虫けらのルーツは沖縄につながっているし、沖縄ではありふれた苗字である。本州に暮らす同姓の人とはたまたま文字と読みが同じなだけで、まったく違うところから付いた苗字である可能性は少なからずあるのだ。なお琉球王家の祖は源為朝であるという伝説があるし、壇ノ浦で敗れた平氏の落ち武者が琉球まで逃れてきたという伝説もある。なのでDNA的に源氏か平氏の系譜であっても別におかしくはないのだが。

 さて昨日は毎年恒例、公開人身売買……ではなくプロ野球ドラフト会議が開催された。今シーズンはセリーグで優勝しそうな読売ジャイアンツが1位で、亜細亜大の平内龍太投手の交渉権を獲得した。今年はドラフト会議の中継を見ておらず、これをネットの記事で読んだとき、てっきり「ひらうち」選手だと思っていたのだが、実は「へいない」選手なのだそうな。

 変わった読み方だなあとは思ったのだが、ちょっと調べてみると「平内へいない」とは「平氏の内舎人うどねり」を意味する言葉だという。内舎人とは天皇の周囲の雑事や警護を担当する役人の事である。現代なら宮内庁職員だ。かなり由緒正しい苗字であると言える。もっとも、だから彼は平氏の直系である、という理屈が成り立たないのはすでに書いた通り。でももしそうならと考えると、ある種の感慨はある。

 ちなみに源氏の内舎人は源内と呼ばれたそうである。平賀源内が源氏の子孫かどうかは知らないが、もしアマチュア野球界に源内選手がいるのなら、来年のドラフトで巨人以外の球団が取ってくれないだろうか。「令和の源平合戦」が見たいという、ただそれだけのくだらない理由ではあるのだけれど。あ、西武ライオンズに源田選手がいるな。そうか日本シリーズか。


 欧州安全保障協力機構(OSCE)はヨーロッパ諸国と旧ソ連構成国、そしてアメリカとカナダが加盟する安全保障機関であるが、その中に設置された「ミンスクグループ」は、ナゴルノカラバフを巡るアゼルバイジャンとアルメニアとの問題を取り扱うもので、アメリカ・ロシア・フランスの3カ国が共同議長を務めている。

 最近になって激化しているアゼルバイジャンとアルメニア間の軍事衝突には、すでにロシアが間に入って停戦協議を促し、2回停戦合意を結んだのだが、ご存じの通り2回とも即座に破棄されている。「相手が停戦合意を破った」と双方が主張して。この問題にアメリカが乗り出した。

・23日、ポンペオ国務長官が両国外相と会談し、米露仏の支援の下で実質的な交渉に入るよう促した。

・24日、米露仏の代表が両国外相と会談し、即時停戦の実行と停戦監視の範囲などについて話し合い、停戦に合意。

・25日、アメリカ国務省が現地時間26日午前8時に両国が「人道的停戦」に入るとの3カ国共同声明を発表した。29日にスイスのジュネーブで両国外相が再会談する事も併せて発表された。

・26日、停戦合意発効。

 トランプ政権のイメージとは異なり、非常に堅実な進め方である。ここまですればもうこれまでのような事はないだろう、と周囲に思わせる雰囲気がある。え? それで停戦合意はどうなった? ここを毎日読んで頂いている方にはだいたい想像がつくと思うが、はいその通り。1時間と経たずに双方が相手の停戦合意義務違反を糾弾し始め、停戦合意は紙くず以下の価値になった。現在も戦闘は続いている。

 これなあ、もう外相ではダメなのではないか。両国のトップを引っ張り出してこなければ、ただ時間を無駄に使うだけである。いや、トップを引っ張り出して来てもおそらくは同じ結果になると思うのだが、それでも外相会談などもはや対外的なポーズに過ぎないと両国が考えているのは明白であろう。やり方を変えなければ堂々巡りが延々と続くだけだ。

 別段虫けらはアゼルバイジャンやアルメニアに親戚がいる訳でもないし、この両国がどうなったって何の関係もないのだが、飯がマズい事この上ない。もちろんシリアやイエメンなどでも飯はマズくなる。とにかくこういう話題は世界から1つでも少なくなってもらえると有り難いのである。飯が美味い事は幸福なことだからな。


 立憲民主党の安住国会対策委員長は26日、党の両院議員総会で自党の参加していた統一会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」の名称に触れ、「ものすごく長い名前だった」(時事通信)と述べた。

 この統一会派の名前は、先般の分裂した国民民主党や「社会保障を立て直す国民会議」(社保)が立憲民主党に合流した事を受けて「立憲民主・国民・社民・無所属」へと変更され、さらに今後国民民主党が抜けるので、「立憲民主・社民・無所属」になる事はすでに決定事項である。安住氏の発言はこれを受けてのものだったのだが、仲間内なので気が緩んだのだろう、ここで1つ余計な軽口を追加で叩いてしまった。

「もう一つ消えれば、ようやく本格的にわが党の時代が来るのではないか」(時事通信)

 先日ここでも取り上げたが、社民党は4人の国会議員中3人が離党し、立憲民主党に入党する。残るは福島みずほ党首ただ1人。だから社民党が消えてしまえば統一会派の名前はもっと短くなるのに、という意味を込めてこんな事を言ってしまった訳だ。福島党首は強い不快感を示したという。まあそれはそうだろう、普通の感覚である。

 でもアレだ。やれ野党協力だオリーブの木だと言ったところで、こんなものである。何かの間違いで政権交代して連立政権など組んだ日には、どんな有様になるのか想像に難くない。国対委員長は党の顔の1つだからな。そこにこんなのを置いている立憲民主党は、所詮その程度であろう。これが野党第一党である。何とも不幸な。


 本日はこんなところで。昨日は500文字ほど書けた。何とか今日も頑張りたいところ。はあ。買い物行って、草むしりでもすっかな。ああ面倒臭い面倒臭い。

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