第244話 2020/6/14 BLM

 本日は10時起き。昨日の反動か。昨夜は早めに寝たのだが、軽く10時間以上眠った事になる。曇天。頭も体も重い。何より暑い。もうダルくてダルくてダメだ。昨日はミステリーにまったく手が入れられなかった。はあ。


 Black Lives Matter、Black Lives Matterと毎日かまびすしい。黒人の命は大切だ。それは当たり前の前提条件である。黒人には差別されてきた歴史がある。それも疑いようのない事実だ。しかし、だから何をしても許されるという理屈が理解できないのだが、それを言おうものなら寄ってたかってバッシングを受ける可能性がある。そんな雰囲気。ああ、いやだいやだ。

 12日夜、アメリカのジョージア州アトランタで、ファストフード店のドライブスルーレーンに車が止まったままになっていた。見れば、中で男が眠りこけている。そこで店は警察に通報し、警官が飲酒運転の検査をしたところ、基準を超えるアルコールが検出された。そのため警官は男の身柄を拘束しようとしたのだが、男は暴れて抵抗し、警官の持っていたテーザー銃(銃型スタンガン)を奪って逃走した。そして追いかけてきた警官にテーザー銃を向けたとき、警官は発砲、男は死亡した。

 これのどこに問題があるだろうか。もちろん、日本ならば射殺はされなかったろうが、その辺はお国柄である。銃社会のアメリカである事を考慮するなら、さほど理解に苦しむ話ではない。だが困った事に、死んだ男は黒人だった。たちまち抗議デモが巻き起こり、通報したファストフード店には暴徒が押し寄せ、窓ガラスが割られて放火された。しかもアトランタ市長は市警本部長を引責辞任させ、「これは、命を奪う武力行使として正当化できない。警官の即時解雇を求めた」(朝日新聞)と述べたらしい。ならば、どんな状況なら正当化されるというのか。

 差別が良いものであるはずがない。差別は人間が人間である限りはなくならないだろうが、差別による被害はなくさなくてはならない。しかしそのためには、まずすべての人が互いに良き隣人である事が前提であろう。「俺らは好き勝手にするが、差別はするな」は道理として通じない。肌の色がどうであろうと国籍がどうであろうと、そのコミュニティにおいて善良である事は最低条件ではないか。善良でなければ排除されるのは当たり前だ。

 人間は誰しも正義の側に立ちたいものであるが、不意に降って湧いたように一方的正義を得てしまうと、たいてい暴走してしまう。それは肌の色に関係ない。そしてその暴走が非難されるべきであるのも、肌の色に関係ない。いまのように猫も杓子も黒人に非難されることを怖れて口を閉ざしてしまうのは、事実上暴力の肯定である。法も理性も信ずるに値しないと公言しているようなものだ。後になって「あのときは仕方なかった」とでも言うつもりなのだろうか。だがそれが通じるのなら、ナチスの党員が「あのときは仕方なかった」と言っても許してやるべきなのではないか。それができないのなら、二枚舌もいいところである。

 黒人に同情するべき点は多い。怒りを爆発させる事情も理解はできる。ただし、それらは免罪符にはならない。いかなる理由があろうと、略奪や放火は非難されるべきである。戦争状態にでもない限り、正当性のある略奪や正義の放火などないのだ。意識の高い皆様の中には、何やかんや理屈をつけて黒人の暴力を正当化しようとする向きもあるようだが、どんな高尚な理屈を構築しようとも、暴力は暴力である。暴力を振るっていない黒人と、暴力を振るう黒人なら、暴力を振るっていない黒人にこそ正義がある。黒人の暴力を容認するのは、暴力を振るわない理性的な黒人の人々を侮辱する行為である事を覚えておいた方が良いだろう。


 本日はこれだけ。ネタがないのだ。休業にしても良かったのだが、最近休みが多すぎる気もするので。

 昨日、『魔獣奉賛士』は1000文字弱。それで精一杯だった。10時半には睡眠導入剤を飲んで、11時くらいまでしか記憶がない。今日はどうだろうな。何とか頑張りたいところ。

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