第243話 2020/6/13 小ネタ集

 本日は5時半起き。4時間くらいしか寝てないぞ。おかげで眠い。気温はそれほど高くないが、今日も湿度が高い。曇天。犬が散歩に行くのを嫌がったところを見ると、また雨が降るのだろう。何とも嫌な感じ。

 しかし調子が悪い。昨日から全然書けない。文章が思いつかないのだ。ため息ばかり出て作業が少しも進まない。まあ毎日書いていれば、こういうのもそう珍しい事ではないものの、これといって対処の仕様がないのだよなあ。書けるようになるのを待つしか方法がない。困った話だ。

 そんな訳で本日は小ネタ集。始まり始まり。


「毒喰らわば皿まで」「毒にも薬にもならない」「毒をもって毒を制す」などなど、人々の暮らしに寄り添う事でお馴染みの毒であるが、ソクラテスの時代から人間は毒を飲んだり食ったり、盛ったり盛られたりの歴史を繰り返してきた。毒殺説と病死説が論を戦わせる歴史上の人物も少なくない。

 毒には様々な種類があるが、それを摂取した者の反応も様々である。一瞬で昏倒して眠るように死ぬ場合もあれば、苦しみのたうち回って血反吐を吐いて死ぬ事もある。自分が毒殺されるのなら前者でありたいが、憎い相手に毒を盛るのなら後者を選びたい。人間とは何とも残酷で勝手なものであるな。

 アメリカのカリフォルニア州で5月の中旬、嘔吐や痙攣、呼吸困難などの症状が見られるホームレスが病院に搬送され、入院する事案が少なくとも8件あったという。この件で警察は同州在住の38歳の男を逮捕、起訴した。

 男はホームレスらに「辛いものチャレンジ」と称して、警察官が暴徒鎮圧に使う唐辛子スプレーの2倍の威力がある唐辛子抽出物を混ぜた食品を食べさせた模様。さらに、苦しみのたうち回る被害者の様子を映像に収めていたらしい。真性のサディストなのだろう。

 毒物混入の嫌疑で有罪となった場合、最大で禁錮19年を言い渡される可能性があるという。こんな馬鹿な事で人生を棒に振って、いったい何が面白いのだろうな。サッパリわからない。イロイロ歪んでいるのだろうとは思うが、刑務所に入ったからといって矯正されるものでもあるまい。ハムラビ法典ではないけれど、この男にも同じ物を食わせてやるのが一番効果のある罰ではないかと思うところ。


 経済には明るくない虫けらであるが、通貨価値が70%も落ちたと聞けば、「大変なんだろうなあ」くらいの感想は浮かぶ。実際大変なのだろう。

 カルロス・ゴーンの逃亡先でお馴染み、中東の国レバノンではここ数日でレバノン・ポンドが急落し、昨年10月の値から対ドルで70%下落した。これにより生活必需品を輸入に頼るレバノンでは食料品価格などが急騰、事業閉鎖や大量解雇が続出し、さらに世界銀行の予測では2020年のレバノンの貧困率は50%近くになるという。

 11日には首都ベイルートなど大都市で大規模な政権批判の抗議デモが発生している。現在のディアブ政権は1月に発足したばかりだが、デモ参加者らは経済悪化の責任を問うているという。ちなみに前政権のハリリ首相を退陣に追い込んだのも抗議デモである。それが成功体験になってしまっているのかも知れない。

 経済が悪化したのは政治家の責任であると考えるのは間違っていない。とは言え、経済はレバノン一国でどうこうなるものでもあるまい。いまは世界中の景気が悪いのだ。食い物を寄越せというのは正当な主張だろうが、いますぐ経済を回復させろというのは、かなり難しい。それは首相のクビを何回すげ替えても結果は同じである。

 イスラエルとは隣国であるから簡単ではないにせよ、最低でもアメリカに対して融和的な姿勢を取らねば国が詰む。そのためにはまずヒズボラの勢力を低下させねばならないし、イランの影響を排除しなくてはならない。ただし、そんな事を実行しようとすれば、少なからぬ死人が出るのは間違いない。進むも地獄、戻るも地獄である。


 イタリアではコンテ首相が告訴されている。どこの国もリーダーは大変だな。新型コロナウイルスの感染が拡大したのは政府の対応に不備があったのではないか、という死亡した患者の家族の訴えである。訴え出た先は首都ローマ、ではなく北部ロンバルディア州ベルガモの検察当局。何故ならこのロンバルディア州こそがイタリアの感染爆発の中心地であり、イタリアの死者の半数以上がここで確認されているからだ。

 告訴状を受理した検察は、首相と内相、そして保健相の事情聴取を行うそうだ。新型コロナの被害者家族で作る市民団体 Noi Denunceremo(私たちは報告する)によれば、「ロンバルディア州の町アルツァーノとネンブロについて、感染のアウトブレイク(大流行)が確認されてからすぐに『レッドゾーン』に指定すべきだった」(BBC)との事であるが、この指定については州が行えたはずだ、というのが政府の主張である。対するロンバルディア州は、中央政府が指定すべきものであったとの主張を変えていない。

 たぶん、明確な線引きができていなかったのではないか。伝染病の感染拡大に対する備えが、中央政府でも州政府でもおろそかになっていたのだろう。とは言え、こればっかりは仕方ない部分もある。想定されるあらゆる危機に、すべてにおいて万全の態勢を作ろうなどと思ったら、予算も時間もいくらあっても足りない。イタリア政府を擁護する訳ではないが、取捨選択はある程度仕方ない。今回はバクチに負けたのだ。ただ、仮に負けても大負けはしないような対策は取れたはずである。その部分を突かれたら、政府は厳しいかも知れない。


 昨今の差別反対デモの影響で、欧米各国では様々な像が破壊されたり撤去されたりしている。奴隷商人の像、アメリカ南軍の司令官の像、コロンブスの像など。それはドンドン拡大している模様。

 イギリスのイングランド南部、ボーンマス市にはロバート・ベーデンパウエル卿の像がある。彼はボーイスカウトなどの、いわゆる「スカウト運動」の創始者であるのだが、市の当局はこの像の撤去方針を決めた。これに対して反対する人々が11日、像の元に集合したそうだ。人数は報じられていない。

 市は何故この像を撤去しようとしているのか。それは彼がナチスの支持者であったと言われているからだ。「銅像を残すことで起きかねない『あらゆる治安の乱れに伴う危険性を最小限に抑え』つつベーデンパウエル卿が残した歴史的功罪について議論する時間が必要だ」(AFP)というのが市議会の主張である。まあわからないではない。しかしそれを破壊、あるいは撤去して、「見えなくしてしまう」事が正しいとはどうしても思えない。

 その人物が現在非難されているのも、過去において賞賛されたのも、すべて事実であろう。ならばそのすべてを後世のために残しておくべきではないか。いま気に入らないからいま破壊するというのは、バーミヤンの仏像を破壊したタリバンと何ら変わらない暴挙である。マトモな人間のやる事ではないと思うのだが。


 本日はこんなところで。んあー、書けない。全然書けない。困った。まあ、とりあえずノンビリするしかないか。焦っても何もできないしな。飯を作るのも何もかんも面倒臭いので、ピザを取る事にする。今日はもうええわ。明日に期待する。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る