第235話 2020/6/5 ボウガンとか

 本日は9時半起き。昨夜は午前2時過ぎまで眠れなかった。なので頭が少々ボーッとしているが、まあ仕方ない。体は重いが何とかしよう。暑さに負けない一日でありたい。


 いま書いている『魔獣奉賛士』には魔弓使いのウィラットというキャラクターが登場するものの、最近まったく活躍させてやれていないのが申し訳ないところ。虫けらの中における弓キャラの源流を探れば、『勇者ライディーン』にたどり着く。ライディーンはいうまでもなく巨大ロボットであるが、左手に弓状兵器『ゴッドゴーガン』が装備されているのだ。

 ライディーンを知らない人がここで「ん?」と思うのは正しい反応である。ライディーンの武器はゴッドゴーガンであるが、世の中に「ゴーガン」という弓状兵器が存在するわけではない。弓は英語で「ボウ」であり、このボウから引き金を引く事で矢を放つ武器が、「クロスボウ」あるいは「ボウガン」である。

 これは何の根拠もない憶測なのだが、ライディーンのスタッフは武器のネーミングの時に迷ったのだろう。意味を優先させるなら「ゴッドボウ」である。しかし口に出して読むとわかるが、武器名を叫んでから使う必殺の武器の名前にしては、ゴッドボウは短すぎる。尻切れトンボな響きがある。「ゴッドボウガン」なら長さ的には丁度良い。だがライディーンは引き金を引かない。なのでボウガンでは嘘になってしまう。そして悩みに悩んだ結果、「ゴーガン」という新語を作り出してしまったのだろう。まあアメリカやイギリスが作った訳ではないのだ、何せ古代ムー大陸の兵器だからな、ライディーンは。知らん単語が混じっていても問題はないのかも知れない。

 ちなみにライディーンのような古代の超兵器が突然現れ、日本国籍をもった人物が操縦している、などといった状況になった場合、政府や警察はどうするのだろうな。ロボットアニメの定番の展開としては軍隊が接収しようとするのだが、あれに法的根拠があるのかどうかはよくわからない。現状では法の適用が難しいのではないか。破防法あたりを適用してコントロール下に置こうとするかも知れない、とは考えられるものの、『巨大ロボット規制法』みたいなものは、実際に巨大ロボットが出現しない限りはできないだろう。つまり巨大ロボット軍団を作って日本征服を企むなら今のうちである。悪の天才科学者の人は頑張っていただきたい。

 しかし法規制がないのは、何も巨大ロボットだけではない。上に挙げたボウガンも同様である。もちろんボウガンを持った者が何らかの目的を持って集合すれば、凶器準備集合罪で摘発するのは可能だろう。しかし、単にボウガンを持っている、ボウガンを購入した、それだけでは現状まったく法の規制は受けないのだ。銃刀法の規制の範疇にはボウガンは入っていない。それが何故なのかは不明だが。

 4日、兵庫県宝塚市でボウガンによって3人が殺害され、1人が重傷を負った。通報で駆けつけた警察官に殺人未遂の現行犯で逮捕された23歳の大学生の男は、容疑を認めている。死亡したのは男の祖母、母親、弟で、重傷を負ったのは近所に住む伯母だ。母親は普段近所の別の家に住んでおり、伯母も当日電話で呼び出したと容疑者が話しているところから、計画的な犯行の可能性がある。容疑者は家族を殺すつもりだったと供述している。多少複雑な家庭だったようにも思えるが、詳細はまだ不明だ。

 この事件を受けて管官房長官は5日の記者会見で、

「クロスボウ(洋弓銃)などの弓矢にさらに規制を設けることは、その使用実態や事件の発生状況などを踏まえながら必要に応じて検討を行っていく」(時事通信)

 と述べているのだが、これまでできなかった規制が果たしてすぐにできるものなのだろうか。必要に応じてと言うが、普通に考えて以前から必要だったはずだから、いままで何故規制できなかったのか、その理由をまず明らかにするところから始めねばならんだろうし、時間がかかりそうな気がする。

 本来なら自由で規制のない事は喜ぶべきなのだが、こういう事件を起こされると放置はできなくなる。規制を受ける側の国民が「早く規制しろ」と声を上げるのだから行政としても見て見ぬ振りは難しい。こうして世の中は一部の馬鹿のせいでドンドン住みづらくなって行くのだ。まったく困った事に。


 北朝鮮が何だか元気だ。4日、朝鮮労働党国際部の報道官の発言を北朝鮮メディアが報じた。

「他国に対するスパイ行為と策略に心底没頭してきたポンペオ氏は、どこから日が昇り、どこに日が沈むのかも見分けられないほどの無知になった」

「極端な人種差別者に激怒したデモ隊はホワイトハウスにも押し寄せている。これが今日の米国の現実だ。米国のリベラリズムと民主主義はデモ隊を左派として抑えつけ、鎮圧のためには犬も放つと脅しをかけている」(以上ロイター)

 と述べ、アメリカに中国政府を非難する資格はないと主張したという。朝鮮労働党国際部がこのような発言をしたのは、2011年に金正恩委員長が就任してから初めての事らしい。

 また金正恩委員長の妹である金与正朝鮮労働党第1副部長が4日、委員長や北朝鮮の核開発を批判するビラを38度線の南側から北朝鮮に向けて撒いた脱北者について、「人の価値もないクズ」と非難する談話を発表した。

「最高尊厳まで傷つけ、核問題に言いがかりをつけて無礼に振る舞った」

「表現の自由などとして放置するなら、南朝鮮(韓国)当局は遠からず、最悪の局面まで見込まなければならないだろう」(以上産経新聞)

 と述べたのだが、これに韓国政府はただちに反応した。韓国統一省報道官は同日、

「(南北)境界地域の国民らの生命、財産に危険をもたらす行為は中止されるべきだ」(共同通信)

と述べ、南北間の緊張を高める行為を規制する法律案を準備しているとした。この国は、いったい誰を敵としているのだろうな。何とも不思議。

 それはさておき、今回のこの動きを見ていると、やはり金正恩委員長の健康不安説は本当なのかも知れないと思えてくる。どうも委員長の周りの人間が張り切っている感じだ。近々何か起こるのかも知れない。


 鳥を長く飼っているが、もし新しく鳥を飼いたいと考えている人にアドバイスがあるかと聞かれたら、こう答える。「鳥は逃げるものである」と。鳥はどれだけ人に慣れていようと、どれだけ飼い主に懐いていようと、ほんの少しの隙を見せれば逃げるのだ。犬や猫のように帰ってくる事はまずない。そして外に逃げた鳥は、ほとんどが殺され、食われる運命にある。それを大前提とできないのであれば、鳥を飼ってはいけない。すべての責任は飼い主にある。逃げた鳥とはすなわち、飼い主が殺した鳥である。それは絶対の原則だ。

 パキスタンのラワルピンディで、8歳の少女が子守りメイドとして働いていた。もちろんパキスタンでも子供を働かせるのは原則違法であるが、現実に1200万人ほどの子供が違法に労働させられているらしい。彼女はその中の1人だった。メイドとして働く代わりに、教育費が支払われていたそうだ。

 5月31日、主人の飼っているオウムに餌をあげようと、彼女は鳥籠を開けた。するとオウムはその途端、逃げ出し飛び去ってしまった。怒った主人は罰として彼女の意識がなくなるまで殴りつけ、その後病院に放置したという。彼女は6月1日に死亡した。

 鳥を飼う者の1人として、飼っている鳥が逃げてしまった事に対して感情的になる気持ちは、まったく理解できないではない。だが、いくら何でも限度があろう。そもそもオウムがそんなに可愛いのなら、自分で世話をすれば良かっただけの話だ。たとえメイドのしでかした事であっても、鳥が逃げたのは飼い主が全責任を負うべき話なのだ。

 警察は容疑者を2人逮捕しているという事だが、果たして公正な罰が与えられるだろうか。何とも胸糞の悪い話。


 本日はこんなところで。昨日は800文字ほどしか書けていないが、前日に1500文字書けているので、まあ問題はない。

 ミステリーはとりあえず形が固まった。あとはブラッシュアップをかけるだけである。それがまたしんどいのだけれど。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る