第148話 2020/3/10 自業自得とか

 本日は10時起き。何か久しぶりに早起きしたような気がする。もちろん気のせいである。昨日は出歩くつもりはないなどと言っていたのだが、買い物に出なければならない事をすっかり忘れていた。

 スーパーには目当ての納豆がなかったのが大変に腹立たしいものの、これといって変わった事もなく。トイレットペーパーもティッシュペーパーも置いてあった。マスクはいまだになかったが。しかしAmazonではどれもいまだに品薄である。まだ買い占めてる馬鹿がいるのだろうか。

 鼻水はほぼ治まった。やはり花粉症だったのか。とりあえず、熱や悪寒はない。とは言え、うちの体温計は電池切れ寸前だからな。そろそろ新しいのを買わないといけないのかも知れない、と思ってAmazonを見てみたら、体温計ってえらい高いな。こんな値段したっけか。

 まあ、うちの体温計は検温に90秒かかる、買った当時としてもかなり遅いヤツだったので、いまどきの20秒とか10秒で終わるのと比べたら安かったのだろう。電池交換もできないし。うーむ、どうしたものか。そう頻繁に使うものではないが、なければないで困る。と思っていたら、ヨドバシで安いのを見つけた。電池交換もできるようだし、これでいいや。また安物買いの銭失いにならねば良いが。


 日本人は他人の行動に厳しいのだろうか。自業自得、因果応報、身から出たサビ、要するに「いまの苦境はおまえの行いの悪さが招いたんだから仕方ないだろ」という意味の言葉が多い。まあ、それだけ自縄自縛で己の首を絞めてブーメランを投げるようなヤツが目につく国民性なのかも知れないが。

 互いを監視し合う村社会が長く続いたせいもあるのだろう。それは息苦しくもあるのだが、一概に悪い事ばかりではない。余所者が簡単に入り込む事のできない閉鎖的な集団は、内側に居る者には安心感が高い。もし仮に日本がいまでも隅々まで村社会が広がっていて、鎖国に近い状態にあったなら、新型コロナウイルスの大規模な流行などなかったかも知れない。

 経済を考えれば国を開くしかない。しかし、より安心安全を考えるなら、より閉鎖的な方が優れているように思える。野放図に「海外からの渡航者が増加!」とか喜ぶのではなく、どこかでバランスを取る必要があるのではないか。今回の新型コロナ騒動は、それを示唆しているような気がする。

 さて、そんな新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアで、暴動が起きているらしい。ただし、街の中は平穏である。ではどこで暴動が起きているのかと言えば、刑務所だ。新型コロナウイルスの受刑者への感染を防止するため、イタリア各地の刑務所は家族との面会を禁止したのだが、これに怒った受刑者が暴れ始め、受刑者1人が死亡、刑務官に負傷者も出ているとのこと。

 暴動はナポリ、モデナ、フロジノーネ、アレッサンドリア、パドバ、バーリ、フォッジャ、パレルモで発生している模様。イタリア全土に広がっていると言って間違いない。報道によれば「受刑者らは、恋人や家族と面会する権利などを含む要求リストを用意し、刑務所管理当局との交渉を求めた」(AFP)そうだ。

 うーむ、これはハッキリ言って自業自得ではないか。そんなに家族や恋人と会いたいのなら何故刑務所に入るような事をするのか。日本人でなくともそう考えるような気がする。刑務所の前では受刑者の家族らが集まって支持を訴えているらしいが、いまの状況を理解しているのか。

 刑務所に入るような元気な連中なら新型コロナに感染してもたいした被害は受けないかも知れないが、問題は刑務所内部で爆発的に増加したウイルスが、受刑者の家族や恋人を通じて外の世界に撒き散らされる事である。イタリア人の年寄や病人が死んでも虫けらは痛くも痒くもない。だが、イタリア人にとってはそうではあるまい。もうちょっと知恵を巡らせられないものかと思うところ。


 そのイタリアの感染者は9000人を超えたそうだが、それ自体は虫けらとしてあまり関心の無い数字である。それよりは463人の死亡者数の方が深刻だと思う。日本での感染者は1200人超、死亡者は16人だが、すでに回復して退院した人数は346人に上る。

 特にこの退院数については安倍首相も国会で「あまり報道されていないので、しっかり発信して行きたい」と述べているが、本当にしっかり発信してもらいたいものだ。そしてメディアはしっかり報じてもらいたい。

 このウイルスによる病気に関しては、何人感染したかより、どれくらいの割合が死亡して、どのくらいの人数が回復して退院できるのかの方がずっと重要だろう。まだ未知の部分が多いからな。ただし、未知だからと言って不安を煽り立ててはいけない。エボラや狂犬病とは訳が違うのだから。

 ただ逆を言えば、今回の新型コロナ程度でこんなパニックが起こるという事は、もし将来変異したエボラや狂犬病が日本国内に入ってきたとき、どんな状態になってしまうのか、恐ろしくて考えたくないレベルである。ある意味良い機会である、政府にはいまのうちに態勢を整えておいていただきたいところ。非常事態省くらい作るべきではないのか。


 もう一つ新型コロナ関連で。今年は東京オリンピックがあるので、プロ野球の開幕は例年より少し早い今月20日からの予定だったのだが、9日に開かれた臨時の12球団代表者会議で開催の延期が決定した。いつまで延期するのかは未定。

 コミッショナーは4月中の開催を目指すとしているが、当然の如く4月になったら状況が好転しているという保証はない。そもそもオリンピックがどうなるか。もしオリンピックが秋開催となったら、秋にプロ野球はできなくなる。年の前半は新型コロナで、後半はオリンピックで予定が潰されれば、今年1年プロ野球はできないという事になる。て言うか、秋までに新型コロナの騒動が落ち着いているかどうかも微妙なのだがな。

 最悪、オリンピックもプロ野球も高校野球もJリーグも全部中止となるかも知れない。スポーツ好きには何とも困った話である。


 最後に新型コロナと関係ない話を1つ。1991年に任天堂とSONYは提携し、新型ゲーム機の開発を行った。しかし提携は上手く行かずに解消された。その後1994年にSONYが発表したのがプレイステーションである事は有名だ。しかし両社の提携している期間に、200台の試作機、いわゆる『任天堂プレイステーション』が作られている。そのうちの1台が、今年の2月からオークションサイトに出品されていたのだが、最終的に約36万ドル(約3800万円)で落札されたそうだ。

 出品者がこれを手に入れた経緯とか、もっと高く売れる可能性があったとか、イロイロな話は聞こえてくるが、まあ普通に考えて十分に高額な落札額だろう。これに不満を言う者は居ないのではないか。何とも羨ましい限り。


 本日はこんなところで。新型コロナネタばかりだったが、たまには良いだろう。

 昨日はミステリーには手をつけなかった。手をつける気にならなかったのだ。でもまあ、放っておく訳にも行かないしな、足掻けるだけは足掻いてみるか。果たして何とかなるのだろうか。なってほしいな。

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