第140話 2020/3/2 和平合意とか

 眠っている間は多幸感に包まれている。何がそう幸せなのかはわからない。幸福な夢でも見ているのだろうか、毎日毎日。そんな訳で本日も10時起き。うがー。

 ヨドバシのポイントが溜まっていたので、備蓄用のミネラルウォーターを買った。1日2日くらいは断水しても困らないように。いま備蓄してある水は来月賞味期限が切れるので、お茶やコーヒーを入れるのに使う。非常食はあと2年ほど保存出来るようだ。当分買わなくていいな。

 買い物ついでにトイレットペーパーの様子も見てみたが、ヨドバシでもAmazonでも昨日の時点では買える物がほとんどなかった。やれやれである。あと1ヶ月くらいは大丈夫なので、しばらく様子見か。


 1985年(昭和60年)、当時のソビエト連邦の最高権力者である書記長の座に、ミハイル・ゴルバチョフ氏が就任した。これ以降、彼は『ペレストロイカ(再構築、立て直し)』を掲げ、『グラスノスチ(情報公開)』を中心とした様々な改革政策を実行し、ソ連を中心とした東側世界に大変動をもたらした。

 4年後の1989年にはベルリンの壁が崩壊し、さらに2年後の1991年にはソ連自身が解体された。このたった6年間で、過去数十年間に渡って不動不変に思われた鉄のカーテンが消滅したのだ。「蟻の穴から堤も崩れる」とは言うが、ゴルバチョフ氏の空けた大穴は、東側世界全体を貫く、世界史に残る巨大な物だった。

 ただし、もしゴルバチョフ氏が登場していなかったらいまだにソ連は存在していたかと言えば、それはないだろうと思う。あの当時、すでにソ連にはほころびが目立ち、国民の困窮の様子が西側世界にも伝わっていた。ゴルバチョフ氏の登場でかなり時期的に早まった面はあるだろうが、ペレストロイカがなくともいずれソ連は崩壊していたのではないか。

 さて、そんな崩壊寸前だった1988年、ゴルバチョフ書記長は1つの決断をした。それが長年膠着状態にあったアフガニスタンからの派遣軍撤退である。ソ連がアフガンに軍事侵攻したのは1978年、以来イスラム武装勢力がソ連軍と戦っていた。ちなみにそのときイスラム武装勢力に軍事支援したのはアメリカである。

 しかしソ連のアフガン撤退後、イスラムとアメリカの関係は悪化し、2001年のアフガニスタン紛争を経て、今度はアメリカがアフガニスタンに軍を派遣する事になる。それに抵抗したのはタリバンを中心としたイスラム武装勢力。アフガニスタンではもう40年以上ずーっとこんな状態が続いている。

 しかし現地時間の2月29日、アフガニスタンは1つの歴史的転換点を迎えた。アメリカ政府とタリバンが和平合意に署名したのだ。もしタリバンが合意内容を順守さえすれば、まずこの和平調印から135日以内に、アフガン駐留米軍の規模は現在の1万3000人から8600人に削減される事になっている。連合軍の規模も縮小され、最終的には14ヶ月以内に外国軍が完全撤退する計画であるそうな。

 今回の合意に関してアフガニスタン政府はまったく蚊帳の外に置かれたのだが、今月10日からタリバンとアフガニスタン政府との対話が始まるそうだ。これに際し、政府側がタリバンの捕虜5000人、タリバン側が政府軍の捕虜1000人を解放し、その後3ヶ月間で残り全員の解放を目指すという。

 署名に立ち会ったアメリカのポンペオ国務長官はカタールでの記者会見で、

「これは希望に満ちた瞬間だが、単なる始まりにすぎない」

「外交面で多くの難しい仕事が待っている」(CNN)

 と述べ、またアフガニスタンの首都カブールでガニ大統領と会談したアメリカのエスパー国防長官も同様に、

「和平調印は始まりに過ぎない」

「アフガンでの和平実現にはすべての当事者の忍耐と譲歩が不可欠だ」(ロイター)

 と述べるなど、アメリカとして安易な妥協はしない姿勢を明確にしている。

 とは言え、重要な一歩を踏み出した事は間違いない。この穴がまた巨大な何かを崩壊させる切っ掛けとなる可能性もある。我々は激変する歴史の中に居るのだ。今後に注目したい。


 崩壊したソ連の保有していた国際的な権利などは、ロシアが継承した。そのロシアの首都モスクワの複合施設で28日、著名なロシア人の女性インスタグラマーの誕生日パーティが行われたのだが、その際に演出として、プールに30キロのドライアイスを投入したらしい。

 それだけなら、まあアレだ。成金趣味っぽくは思えるが、そうムキになって否定するような事でもない。ところが、その後がいけない。彼女の夫を初めとする何人かが、そのプールに飛び込んだというのだ。表面を二酸化炭素で覆われたプールに。結果3人が死亡し、4人が中毒症状や凍傷を負ったという。

 教育って大事よね、という話であるな。こういう身近にある危険を子供の頃に学ぶ機会があるというのは、大切な事なのだなと改めて思う。酒に酔っていたのかも知れないが、ちゃんと理解をしていれば、いくら何でもそう無茶はしないだろう。基礎的な学問は命を救うのだ。


 アメリカでは民主党の大統領選挙候補選びが続いているが、初戦のアイオワ州の党員集会で勝利したピート・ブティジェッジ氏が現地時間の1日、選挙戦からの撤退を表明した。自身の支持の伸び悩みと、急進左派であるサンダース氏へ支持が集まるのを阻止するため、中道勢力を結集させる必要に迫られての事であるようだ。

 まあ、大統領選挙は金もかかるからな。勝ち目がないのなら早い段階で撤退した方が傷は浅い。年齢的な事を考えれば、まだこれから先に何度かチャンスは来るはずだし、焦る必要はないのかも知れない。これも1つの選択であろう。


 一方年齢的な事を考えれば先のないのがマレーシアのマハティール前首相であるが、一旦首相職を辞任した後、返り咲きを画策していたものの、国王がムヒディン氏を首相に任命してしまった。ムヒディン氏は内相や副首相を歴任した人物で、野党勢力からの支持が集まっているらしい。しかしマハティール氏はこの任命を違法と非難しているそうだ。

 まあ、イロイロあるのではないか。マハティール氏が有能なのは国王だってわかっているのだろうが、年齢も年齢だしな。権力を握らせるにはリスクが高い事は間違いない。マハティール氏側は不信任案を提出する事で対抗するようだが、上手く行くかどうか。もうしばらくは混乱が続くかも知れない。


 何か政府が北海道にマスクを届けるらしいが、そうじゃなくないか。悪質な転売とかデマを流した連中を何とかする方が先だろう。こうも後手後手だと、わざとなのかと疑いたくなる。


 本日はこんなところで。昨日から『アイアンハート――宇宙樹と歌う世界』を再公開し始めた。1話ずつ上げなければならないのは面倒臭いが仕方ない。なろうやアルファポリスもいずれ公開するとしよう。

 昨日はあまり書けなかった。はあ。今日はどうだろう。まあ、とにかく頑張るしかないな。

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