第141話 2020/3/3 三度目の正直とか

 睡眠の快楽から抜け出る事ができない。本日は11時起き。買い物はネットスーパーにしよう。一日が短すぎて困る。今日は4月並みの気温らしいからな、春眠は暁を覚えないのだろう。……にしたって11時はないと思うのだが。そんな桃の節句。


 昔から「三度目の正直」とは言うが、何故三度目なのかは良くわからない。確かに何事においても一度目で成功するのはなかなか難しい。しかし初回の失敗を糧にすれば、別に二度目で成功したって良いだろうし、慎重を期するなら四度目以降で成功したって悪くはないはずだ。と言いながらも、やはり「三」という数字には丁度良い絶妙にハマった感がある。いかにも過不足なしという感じだ。こういうのを数字の魔力と言うのだろうか。

 現地時間の2日、イスラエルでは総選挙の投開票が行われた。この1年で3回目の総選挙である。過去2回は第一党になった政党と連立や閣外協力の政党を合わせても過半数の議席を獲得できなかった。イスラエルでは、議会で過半数を占められないと組閣ができないのだ。しかし結局、ネタニヤフ首相率いる与党リクードも、そしてそれ以外の野党勢力も過半数を占める事ができず、やり直し選挙を行うしかなく、今回3回目となった訳だ。

 で、その3回目の選挙の結果であるが、出口調査で与党リクードは第一党となり、ネタニヤフ首相は早くも勝利宣言を出した。ただし、今回の選挙の結果で議会の過半数を獲得して組閣ができるかと言えば、微妙なところである。AFPの報道では1議席足りないらしい。もしその1議席をクリアできなければ、また選挙が行われるのかも知れない。何ともかんとも、国民は大変であるな。


 中東から陸路ヨーロッパを目指す難民は、トルコを通過する。そのためEUはトルコに対し、難民を押しとどめるよう要請した。そこでトルコは要請を受け入れて難民の通過を禁止していたのだが、欧米のメディアはその難民キャンプの環境が劣悪であるとトルコ政府を攻撃した。

 新型コロナウイルスの問題でクルーズ船への日本政府の対応が叩かれている。国内から叩かれるのは仕方ないとして、欧米メディアが叩くのはちょっと違うんじゃないかと思ったりもしたのだが、似たような構図がトルコでもあったのだ。欧米の言う平等や公平や博愛主義や基本的人権の尊重などというのは、所詮その程度の物である。

 閑話休題。そんな欧米メディアに腹を立てた事が理由ではないだろうが、先月27日、トルコのエルドアン大統領は方針を転換すると発言した。エルドアン大統領は以前からEUに対して、「あんまり偉そうな事を言ってると、難民を送るぞ」と繰り返していた。今回有言実行した訳だ。

 いまトルコはシリアに軍事侵攻している。しかしロシア軍の後ろ盾を受けたシリア軍が攻勢をかけ、トルコ軍は苦しい状況に立っているのだ。なのに本来ロシアと対立関係にあるはずのEU諸国はトルコを支援するどころか軍事侵攻を非難している。まあ外野から見ればトルコの自業自得なのだが、エルドアン政権としては面白くない。今回ギリシャへの難民通過を容認したのは、そういった事も背景にあるのだろう。

 その結果、トルコのギリシャ国境には大量の難民が押し寄せた。これに対しギリシャ側は慌てて国境を閉鎖し、警察部隊を配置して難民を追い返そうとしている。1日からは催涙弾を使用しているらしい。対する難民側は投石で応じ、さながらパレスチナの如きである。EUはしばらくイスラエルを批判できないのではないか。

 2日には海路でトルコからギリシャに入ろうとした難民のボートが転覆し、男児が死亡したという。エーゲ海の島々には1000人単位で難民が到着しているそうだ。この状況にギリシャの政権からは「これは侵略だ」との言葉も出ている。

 また、トルコとEU圏の国境はギリシャ以外にブルガリアにも面している。こちらにも大量の難民が押し寄せているようで、いずれ問題となるだろう。この騒動はしばらく尾を引くのではないか。とは言え「難民ウェルカム」と言ったのはトルコでもギリシャでもない。誰がどんな責任を取るのだろう。誰も取らないのかも知れないが。


 本日3日は、アメリカでは大統領候補指名争いの本番というか天王山と言われる、『スーパー・チューズデー』である。民主党で大統領選挙の候補になるためには、各州で代議員を獲得しなければならない。7月の全国党大会で民主党候補として指名されるには代議員1991人を獲得する必要があるのだが、スーパー・チューズデーでは全代議員3979人のうち1357人が選ばれる事になっている。ここで勝利すれば、もうほとんど大統領候補に選ばれたも同然と言える大イベントである。

 ブルームバーグ前ニューヨーク市長などはアラバマやニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナを捨ててスーパー・チューズデーから参戦する。よほど自信があるのだろうか。先般選挙戦から撤退したブティジェッジ氏はバイデン前副大統領を支援すると表明している。とは言え、やはりサンダース氏が有利だろう。集計にはかなり時間がかかるらしい。どんでん返しがあると面白いのだが。


 昨日ニコニコ動画を開いてみたら、「新型コロナウイルス関連情報に対する注意喚起」が出ていた。内容は以下の通りである。

「いつもniconicoをご利用いただきありがとうございます

 新型コロナウイルスに関する情報が色々な方法で発信されています。

 様々な情報が氾濫しているなか、真偽の定かではない情報が出回る場合があります。

 ご自身では真偽の判断が難しい情報に触れた場合には、

 まず政府関連機関の公式情報を参照したうえで、

 各自でご判断されることをおすすめいたします。」

 まあ要するに、とんでもないデマ動画がニコ動に投稿されても、それを信じるのは自己責任な、という訳である。それってどうなんだろう。現実的にはそれ以外にできる事が何もないのかも知れないが、もうちょっと強い姿勢を見せても良かったような気がしないでもない。


 今日はこんなところで。はあ。ため息しか出ない。

 昨日も全然書けなかったしなあ。今日は書けるのだろうか。何とか頑張りたいのだが、そもそも頑張れるのか。悩んでたって仕方ないのだけどな。やるだけやれば、なるようになるだろう。たぶん。

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