第133話 2020/2/24 鞍替えとか

 本日は7時起き。ふんがー! 確定申告終わったー! ああ面倒臭ーい面倒臭ーいホンット面倒臭いな毎年毎年。でもまあe-Taxのおかげで比較的楽になったのは事実である。いつまでたってもユーザーフレンドリーではないけどな。いい加減、IEを使わせるのはやめろ。「これは初めて使う人がしなきゃいけない事なのか? それとも毎回しなきゃいけないのか?」などと初歩的なところで当惑させるのはやめろ。あと無意味な空白のウィンドウを出すのもやめろ。あのサイトを作った者は間違いなくe-Taxを利用していないに違いない。

 だがまあ、何とか終わったのだ。とりあえずこれで1年は解放される。1年後までには技術革新が起こって、もっと使いやすくなっていてくれるとありがたいのだが。


 虫けらはここにイロイロことわざや格言、四字熟語などを書くことが多いが、それがすべて頭に入っている訳ではない。そのたびにググって調べているのである。インターネットとGoogleという優秀な外部記憶装置が発達している現代だからこそ書ける文章と言える。今日もそんな感じで書いている。

 ある会社や組織、団体に所属していた者が同業他社に移った場合、「鞍替え」という言葉が使われる。あまり褒め言葉とは言えないし、異業種への転職では鞍替えとは言われない。「忠臣は二君に仕えず」と言うが、望んで二君に仕えようとする者を揶揄するような響きがある。

 その語源は馬の鞍を替えるように簡単に所属を乗り換える事、だと思っていたのだが、調べてみると違うようだ。この言葉、元は江戸時代の遊郭で働く遊女の間で使われていた言葉らしい。遊郭の事はくるわと言うが、遊女が本人や経営者の問題などで事情あって所属する郭を変わる事を「郭替え」と呼び、これがなまって「鞍替え」になったらしい。まあ、遊郭とはある意味「お馬さんごっこ」をする場所だからな、そういう意味も含んでいるのかも知れない。

 さて、アメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナルが21日に報じたところによると、著名な俳優で映画監督のクリント・イーストウッド氏が、次の大統領選挙では民主党のブルームバーグ前ニューヨーク市長を支持するらしい。イーストウッド氏は前回の大統領選挙ではトランプ氏を支持していた。つまり共和党から民主党へと鞍替えしたのだ、とメディアは報じている。

 でもそうか? 果たしてこれが鞍替えと言えるのだろうかと虫けらは思う。そもそも、ブルームバーグ氏はいま民主党に所属しているが、元は共和党員である。したがって民主党員ではあっても政治姿勢は中道寄りであり、バリバリのリベラルという訳ではない。それにイーストウッド氏が前回トランプ氏を支持したのも、さらに言えば前々回の大統領選挙で共和党のロムニー氏を支持したのも、共和党支持者だからと言うよりは、オバマ政権に対する敵意からである。

 要するにイーストウッド氏がトランプ氏を支持したのは、彼がオバマ政権を否定したからだ。その点についてはイーストウッド氏もトランプ大統領を評価しているはずであろう。ただ、大統領として評価すべき点はそこだけではない。それを考えたときに、次の大統領候補として、トランプ氏でもサンダース氏でもない、ブルームバーグ氏こそが最適と考えたのではないか。つまりイーストウッド氏自身はブレた訳でも転向した訳でもない。変わったのは周囲の状況の方である。

 とは言うものの、果たしてブルームバーグ氏に、民主党の大統領候補になる目が残っているだろうか。確かにいま2番手グループにまで台頭してきているのは間違いないが、果たしてトップに手が届くかは微妙である。

 しかし虫けら個人としては、トランプ氏のワガママっぷりも、サンダース氏の吹かすであろう新風も、どちらも遠慮したいのが正直なところ。ブルームバーグ氏には斬新さはまったく期待できないが、古くとも安定性は抜群ではないか。もっと若くてもっと優秀な人材が出て来るまでは、アメリカ大統領は安定志向で行ってもらいたいと思う。


 21日、イランで議会選挙の投票が行われ、23日に開票が終わった。毎回のように言ってる気がするが、選挙の開票などこんな感じで良いのではないか。午後8時の投票締め切りジャストに当確が出る必要などないと思う。

 さて肝心の選挙結果であるが、290議席のうち210議席以上、7割以上を保守強硬派が獲得するという大波乱が起きてしまった。特に首都テヘランでは30議席全部が保守強硬派によって独占されている。国際協調路線を取ってきたロウハニ大統領を支持する穏健派や改革派は約20議席しか獲得できない大敗北。ロウハニ氏の求心力低下は避けられない。

 投票率は42.6%。日本の感覚で見るとそこそこな感じもするものの、62%あった前回からは激減である。ハメネイ師は海外メディアがコロナウイルスの不安を煽り立てたせいだと言っているそうだが、政治不信は深刻なものがあるのではないか。

 来年はイランの大統領選挙である。しかし、ロウハニ氏は今期で退任であるし、このままで行くなら穏健派勢力は壊滅させられるかも知れない。もしそうなり、イランがガチガチの強硬路線へ舵を切ってしまうとしたら、それはアメリカにも少なからず責任がある。また中東戦争が起きるかも知れない。勘弁してくれよと思う次第。


 アメリカのニューオリンズはいまカーニバルの季節らしい。最終日25日の『マルティグラ』に向かって連日パレードが行われているのだが、そこに出ている山車だしに轢かれて死亡する事故が起きているそうだ。カーニバルの山車ってゆっくり移動するものだろう。大工方が屋根で踊ったり、交差点でやり回しを披露したりはしないのではないか、普通は。何でそれに轢かれて死ぬかね。

 まあ、祭で頭がハッピーになって周囲が見えなくなる連中はアメリカにも居るのかも知れないな。虫けらには縁のない話である。


 本日はこんなところで。ああ、時間に余裕があると楽だ。毎日こうだといいのに。

 昨日はあまり書けなかったが、更新出来たので良しとする。今日も頑張ろう。とにかく頑張ろう。頑張るしかない。

 3連休の最終日だ。人は多いかな。観光地ならともかく、スーパーは新型コロナも関係ないみたいだし、今日はやめておこう。確定申告も終わったし、ノンビリするか。

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