第84話 2020/1/6 小ネタ集

 本日は8時半起き。眠い。眠すぎる。仕事もないし、何か締め切りが迫っている訳でもない。何の制約もないと、こうも人間駄目になるのだなと思う。心底だらけている。あくびが止まらない。

 ニュースサイトは右を向いても左を見ても、アメリカとイランの対立ばかりを取り上げている。関連の話題を含めれば、読み切れないほど膨大な数だ。まあ、怖がるのは正しい反応だとは思うものの、こうも多いといささか食傷気味にもなる。人間は勝手なものだな。

 そんな訳で本日は小ネタ集。始まり始まり。


 などと言いながら、いきなりイランの話題から入るのもアレなのだが、5日イラン政府は閣議で、欧米と2015年に締結し、2018年にアメリカが離脱した、いわゆる核合意に基づくウランの濃縮度、濃縮量、遠心分離機の数や能力の限界といった制限を、すべて放棄すると決定し、国営イラン通信を通じて表明した。

 イランはこれまでアメリカの合意離脱と経済制裁の再開に対抗して、合意内容の履行を段階的に停止してきたのだが、今回はその5段階目、最終措置である。とは言うものの、「国際原子力機関(IAEA)とは引き続き協力する」「制裁が全て解除されれば核合意の義務履行を再開する」(CNN)と一応核合意を破棄するつもりのない事は付け加えている。

 まあこのタイミングで自分たちから合意破棄を言いだしたら、一方的に悪者にされるのは間違いないからな。国際的にはイランは合意を守ろうとした、というポーズを取る必要がある。

 しかしこの閣議決定が、アメリカによるソレイマニ司令官殺害と無関係な訳がない。核開発の制限撤廃は、事実上核兵器開発をするぞ、というアメリカに対するメッセージである。無論イランのミサイルではアメリカに核兵器を落とす事はできないが、イスラエルやサウジアラビアになら撃ち込める。

 ただ、こんな決定をすれば、アメリカがかつてイラクにそうしたように、「大量破壊兵器」からの自衛を口実に、イランへ軍事侵攻するかも知れない。その辺はイランとしては賭けではないか。アメリカ側としては、「先に攻撃するリスク」「敵地で戦うリスク」「戦争が泥沼化するリスク」等々を考えねばならなくなる。それにより戦争を踏み止まるか、一歩後退する可能性もある。物凄く危険な博打だとは思うのだが、追い詰められたイランには、もうこれくらいしか残されていないのだろうか。何とか双方冷静になってもらいたいところ。


 いまは中東といえばイランばかりが注目されている。ほんの数日前まではカルロス・ゴーンの逃亡したレバノンばかりが注目されていた。しかしそのレバノンと、ソレイマニ司令官が殺されたイラクとの間の国であるシリアには、日本のメディアはほとんど目を向けない。

 シリアでは2011年3月15日、ダルアー市で起きた反政府デモを政府が武力で鎮圧しようとした事により内戦が始まった。以来、もうすぐ9年。4日、シリア人権監視団は、この内戦の死者が38万人を超えたと発表した。うち約11万5000人は民間人、子供だけで約2万2000人に上るという。

 シリア全土に広がった反政府運動とISの登場によって、アサド政権は一時死に体とまで言われたが、ロシアとイランの軍事支援によって息を吹き返し、ISは壊滅、反政府勢力の支配地域も残すところごく僅かになっている。

 アメリカは北部のクルド人勢力を支援していたが、トルコが国境を越えてクルド人勢力に攻撃を加えようとすると、兵を引き上げてしまった。そのためクルド人勢力もロシアに近付かざるを得ない状況である。結局ロシアとイラン、アサド政権がシリアにおける勝ち組であり、次いでトルコが利益を得た。他はISも、反政府勢力も、クルド人勢力も、そしてアメリカも揃って負け組である。これをアメリカの凋落と言わずして何と言うのか。

 まあ、だから日本のメディアはシリアに積極的に触れないのかも知れないのだが。


 アメリカはキャッシュレス社会にはなかなか移行しづらい、という話を少し前に聞いたのだが、案外そうでもないのかも知れない。

 パーキングメーターと言えば、路肩に車を停めるときに使うアレであるが、日本ではコインを使うのが一般的ではないか。そもそも路肩に何日も停めるヤツはあまり居ないだろうし。しかしニューヨークのパーキングメーターはクレジットカードが使えるらしい。

 1日、このパーキングメーターに不具合が生じ、クレジットカード払いができなくなったのだそうな。これに対しTwitterには「駐車料金を払うために2020年に誰が硬貨を持っていると言うのか?」(CNN)などと苦情が書き込まれたらしい。これを見る限り、すでにニューヨーク辺りでは硬貨を持ち歩く習慣がないのかも知れない。

 それでもクレジットカードを作れない貧困層も多いだろうし、その辺はどう対処しているのか知らんのだが、お金の文化は国それぞれなのだなあと思う次第。


 お金と言えばイギリスでは2016年から紙幣が刷新され、ポリマー樹脂で作られた紙幣が流通しているのだが、導入以来3年間で約5000万枚を交換していた事が判明したのだそうだ。

 ポリマー樹脂の紙幣は総数で14億枚出回っているそうだから、そのうち5000万枚というのが多いのか少ないのかは良くわからんが、頻繁に折り畳んだりすれば破れるだろう事は想像に難くない。イングランド銀行の総裁は、紙に比べればポリマー樹脂の寿命は2倍以上と言っていたらしいが、自分で調べた訳ではないだろうしな。

 個人的には紙幣はずっと紙であって欲しい気持ちはある。時代が変わればその辺も変わるのかも知れないが。


 日本政府は航空自衛隊を『航空宇宙自衛隊』に改称する方向で調整をしているとの報道があった。日本は言霊の国だからな、まず名前から決めるというのは理解出来ないではない。しかし、果たして実態が追いつくのだろうか。

 アメリカや中国やロシアに実質的宇宙軍が存在する事実を鑑みれば、日本にも何らかの対応が必要なのは間違いないが、新しい仕事をさせるためには、それに応じて予算と人員を割かねばならない。航空宇宙自衛隊が名前倒れにならない事を祈るばかり。


 昨日は大阪で初雪を観測した模様。そら寒いわな。平年より2週間遅かったそうだが、もうずっと降らなきゃ良かったのに。ああ、寒いのは嫌だ嫌だ。

 昨夜は1300文字しか書けなかった。頭を切り替えている途中とは言え、いささか情けない。今日はもうちょっと頑張れるだろうか。何とかしないとな。

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