第30話 2019/11/13 不老長寿とか
本日は9時半起き。まあ昨日の反動であろう、仕方ない。今日は比較的気温も高いし天気も良いので、調子もそこそこ良いのだが、いまひとつネタがない。気分が落ち込みそうな話題ならチラホラあるが、そっちは見ない事にした。やっぱり我が身が一番大事であるからな。
いますぐ死にたいかと問われれば「否」と即答する虫けらではあるが、長生きをしたいかと問われると、ちょっと考えざるを得ない。不老長寿は人類の夢とは言うものの、そんなに長生きして何になると思うところもある。
まあ確かに、肉体も脳も一切老いる事なく好きなだけ生き続ける事ができるのなら、それはそれなりに面白い事もあるかも知れない。そんな世界にはそれに応じた文化も生まれてくるだろう。だが実際にはそんな魔法のような事は無理だ。医学の進歩で寿命は延びても肉体は老いる。脳は壊れる。その状態で生き続けよと言われるのは、あまりに非人道的ではないかと思わなくもない。
長生きは素晴らしいという前提を社会が持っている事が何より問題なのではないか。素晴らしいのは単に生命活動を続けることではなく、いかに「生きる」かであるはずだ。老化によって、あるいは病気などの要因によって「生きる」事が難しくなったら、自分で寿命を決めても良いシステムを社会が用意するべきではないかと思う。
さて、理化学研究所と慶応義塾大学の共同研究チームが、110歳以上の長寿者の血液中に、特殊な免疫細胞がある事を発見したのだそうだ。
110歳以上の7人と、比較対象として50歳から80歳の5人の血液を採取して血中の免疫細胞を解析していったところ、110歳以上の長寿者の血中にはガン細胞などを攻撃する免疫細胞である『キラーT細胞』が多く、中でも『CD4陽性キラーT細胞』と呼ばれる細胞は20代から70代までの平均と比べて、およそ10倍含まれていたという。
これがイコール長寿の秘密であるかどうかはまだわからない。わからないが、わかる範囲で今後の動きを予測するなら、「血中のキラーT細胞の数を調べます」という医療機関が出て来る事は考えられる。その次は「こうすればキラーT細胞の数が増える」という怪しげな広告が出回る事だろう。サプリメント業者は大喜びであるな。
しかし実際のところ、110歳まで生きたいものかね。人間の脳は70代くらいまでは成長すると言われているし、創作が続けられる限りは生きていたい気持ちはあるが、何も作れなくなったら、もういいやとも思う。
研究者は研究する事が楽しいのだろうから、生命活動の神秘を延々と追求することに文句はないが、寿命を延ばす方法を探すのはもういい加減やめた方が良いようにも思うところ。何も生み出せなくなった壊れた脳で、栄養だけ与えられて何十年も生かされるとか、観葉植物でもあるまいし絶対に御免である。脳が健全なうちに自分の寿命は決めておきたい。
虫けらは走るのが嫌いだ。世の中にはそれが好きで好きでたまらない人が居る事は知っているが、まったく理解出来ない。マラソン大会の中継など見ていると、42.195キロを走りたい人がこんなに集まるのかと愕然とする。何が楽しいのだろう。やってみればわかるという声もあろうが、そんな気にすらならないのだ。虫けらとは違う世界の住人なのだろう。
さて、国連が承認する国家はいま196カ国あるのだそうだが、その196カ国すべての国でマラソンを走ったイギリス人の男性が居るらしい。しかも30歳でそれを達成したとか。何かまあ、イロイロと凄いな。10日のギリシャのマラソンで全国家制覇を成し遂げた。だが達成感はあっても燃え尽きたりはしていないようで、「2、3日休んだらまた走りたい」と言っているそうだ。うむ、やはりまったく理解できない。
短いが、今日はこんなところで。イラクで何人死んだとか、ガザで何人死んだとか、そういうのはもう少し元気に余裕があるときに取り上げたい。
PCの電源に雷サージ対策のタップをつけた。これからしばらくは雷も少なくなる季節なのだが、思い立ったときにやっておかないと忘れてしまうので。雷が鳴るたびに電源落とすのも面倒臭いし。
小説は昨日3000文字ほど書けたのかな。まだ2万文字ちょっとだが、明日からでも公開しようと思っている。まあ、気が変わる可能性もなきにしもあらずではあるのだが。
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