変身

【変身 (新潮文庫)/フランツ・カフカ】


必死に働いて

ブラックに使い潰されて

壊れて

ヒキニートになった

日本の若者たちを彷彿させる、

という話をどこかで聞きかじり、久々に読み返したくなった。


背中に食い込んだ腐ったリンゴが物悲しい。


人間性や理性の有無なんて、外からじゃ理解しきれないし、

自身でさえ、自己の内面なんて見えない部分であって、把握しきれない。


ザムザの死後、彼をかろうじて支えていた家族が、

心底未来への希望と幸福を感じていたけれど、優しい気持ちにはなれなかった。

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