【雲 (海外文学セレクション)/エリック・マコーマック】


さて、どう消化したものか……。


『黒曜石雲』の謎とハリーの人生を巡る物語。

どれだけ身近な存在でも、

決して全てを知ることはできない。

例え、それが自身の心でも。


黒曜石雲により空に映し出されるもう一つの『世界』とは、

普段他人や自分に見せている自身ではなく、

内に秘めている自身のことだったのだろうか。

それが暴きだされたとき、

仮に真実を探求し自ら暴いたのだとしても、

人はある種の狂気にかられてしまうのかもしれない……。

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