恋愛

紅月

生まれ変われるのなら

彼は私に問う。


「お前は生まれ変わったら何になりたい?」


もし、生まれ変わることが出来たのなら。


自由に空を飛べる鳥に?大地を駆け回ることが出来るライオンに?


悩んだ末に出た答えは意外なものだった。


「私は私のままがいい」


目の前で疑問を問いかける彼はその答えを聞いて微笑んだ。


「お前らしい答えだな」


「そうでなければ君に会うことも隣で微笑むことも出来なかったでしょう?」

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