第21話シャトー最上級の部屋


「クエストクリアしましたーっと」


「その人数でですか!?凄いですね」


「今回の報酬は金貨20枚です!」


「おぉー!これで生活も安定するな」


「私はいつも通りにするわよ」


「あぁ奏。俺もそのつもりだ」


「みんなもか?」


「当たり前だろ!」


「ってことだ。リュグベル。全部お前が管理してくれ!」


「金貨20枚も!?分かりましたよー」


「シャトーの1番でかい部屋借りようぜ!」


そういうリドル


「ま、まぁ俺も部屋数あったほうがいいしそれでも構わない。」


「リーダーがこう言ってるんだ。リュグベル頼むよ!」


「仕方ないですね。」


「お前ら他人事みたいに金使ってるけどそれ俺が倒したやつの報酬だからな!?」


トリートが騒ぎ出す


「さっきお前もそれでいいって。リュグベルに任せるって言っただろ?」


「だけどよぉ…まぁ美味い飯食えるならいっか…」


「シャトーの1番上から見る景色は最高だぞ?トリート」


「そうなのか…?」


「1度だけ見た事がある。泊まる振りして見せてくれって言ってな。凄かったぞ」


「部屋数は?」


「5部屋はあったんじゃないか?」


「リュグベルと奏は一緒に寝ててくれたから前の4部屋でも助かってたけど今回からは一人一部屋だ!」


「私にお部屋くれるんですか!?」


「リュグベル。くれるというか…そのあれだ。日頃のお返しだよ」


「やったー!でも奏と寝るのも悪くなかったですけど」


「俺もそこは同意だ。奏は暖かい 」


「翔!あんたねぇ。1回しか寝たことないじゃない!」


「ほう。主は奏と寝たことがあるのか」


「クロノス…知の神なんだからわかるだろ。なんもなかったんだってば」


「わかっておる。ちょっと乗っかって見ただけじゃないか」


「ノリが神じゃねぇんだよなぁ」


「まぁいいや。おっちゃん!シャトーの1番いい部屋を貸してくれ!」


「1日金貨1枚だぜ?いいのか?」


「俺のパーティがそんな貧困に見えるか?金ならあるぜ」


「それならスペシャルスイートルームを使ってくれ!」


「おう!さんきゅな!」


「みんな開けるぞ…」


「ガチャ」


「うわぁぁ!凄い!翔!これがシャトーの最上級グレードの部屋なのね!」


「朝晩と飯付きだぜ」


「5部屋全部ダブルベッドなんですね!」


「そうだぞリュグベル。お前はちっこいから寝相悪くても落ちたりしないぞ」


「そして各部屋に一通りの家電は揃ってる。冷蔵庫とかな」


「とりあえず今日は解散!好きな部屋に分かれてくれ。俺は景色のよい部屋にする」


「翔だけずるいじゃない。」


「お面職人パーティリーダーの権限だよ…」


「まぁいいけど。またお面作るの?」


「んー。アイディア無くてな。どんなお面があったらいいと思う?」


「私神の知識とかないわよ。うーん。冥王ハーデスとか?」


「ハーデスか…冥王ってことはあの世から蘇ることもありうるな…わかった。やってみよう」


「思いつきよ?」


「きっと強力な仲間になるはずだ。まぁ頑張って作るよ」


「分かったわ。翔。おやすみなさい」


「おう。おやすみ奏」


「さぁてこのだだっ広い部屋に俺1人か…」


「主よ。我がおるぞ」


「うわぁっ!?ビックリした…なんだよクロノス。トリートの部屋にでも行ってろよ」


「主が主だからな。主の元からは離れられまい」


「分かった分かった。俺は冥王ハーデスのお面作らなきゃだからあとは好きにしろ」


「主よ。ハーデスといったか?奴は神の中でも扱いが難しいことで有名だぞ」


「あぁ。それくらいは知ってる。どうにかして仲間にするよ。それとハーデスとは知り合いではないのか?」


「奴は冥王ハーデスだ。そんな容易く我らが仲良くなれる訳がない…」


「神にも事情はあるもんか…」


シャトー最上階から見た景色は

パーティメンバーの心を潤した

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