防具はデザインも大事!!!

結果的に。

私のバールを打ち砕く得物は現れず、後には砕かれた職人のプライドだけが散らばった。


「畜生!!」 「次は瞬間的に重量を倍にする機構を…」「次だ次!!」「誰か空気抵抗減らせる加工法知ってる奴は居るか?」「俺出来るぞ。」「その代わりお前の多層金属加工教えろ。」


折られたプライドは次への執念に変わったらしい。

流石THE職人。

「ねぇ、テミスちゃんはどう……………!?」

ナニアレ?

「お姉ちゃん…………。助けて。」

テミスちゃんがフルプレートメイルで武装して立っていた。どっちかと言えば…立ち往生?

「フン( ̄^ ̄)!!

ワシの自信作。鎧を二重にして中に衝撃吸収材を入れて大砲すら無傷で受ける代物よ( ̄^ ̄)!!」

髭を生やしたおじさんが自慢げに話す。

確かに。テミスちゃんが二回り三回り大きく見える。

爪先から頭から手足の関節部分まで細かい仕事なのは分かるけど……。

「動けない……。」

「おじさん…それ、何デル有る?」

この国の重さの単位はデル。ちなみに調べたところ、大体㎏=デルだった。

「50デル。軽いもんだろ?」

50㎏…………。

「アキラカニテミスチャンヨリオモイダローガッ!!」

ゴン!

「キュー矢印右斜め下」

そのまま寝てな!

「他には誰か居ない?

こんなゴツいのじゃなくて、全うな女児が着て問題無いヤツ。」

サッ

サッ

サッ

何人かが手に持っていた何かを後ろに隠す。

「明らかにビキニアーマー持ってたヤツに聞く。

明らかな未成年に何着せるつもりだった!?」

「おぅ、こんなのはどうだ?」

そう言って掲げたのは鎖帷子くさりかたびらをジャケットみたいにしたもの。ただし、鎖自体に色を着けてあるお陰で鎖帷子の無骨さが消えている。なんかこんなブランド以外に有りそう。

「テミスちゃん、あれは?」

「んー…………着てみる。」

「なら、俺の所を使いな。試着室が有る。」

そう言って鍛冶の一人が快く工房を貸してくれた。

「どんな感じ?」

「軽くて動きやすい。良いかも。」

「『良いかも。』頂きました!さぁさぁ、他に我こそはって鍛冶は居るか⁉」

「俺だぁ!」

そんな声が遠くから聞こえた。

「鎖帷子ぁ?何言ってんだ?女の子ならこれだろ?」

そう言って掲げたのは小さな鎧と甲冑。ただ、その鎧の表面はあちこち動物の毛皮が装飾され、兜には猫の様な耳まで付いていた。

「テミスちゃん!!!」

「⁉⁉⁉⁉⁉如何したの?」

ケモミミ女の子獣耳オンナノコけもみみ女の童KEMOMIMIgirlケモミミの可愛い女の子けもみみのテミスちゃんケモミミ女の子獣耳オンナノコけもみみ女の童KEMOMIMIgirlケモミミの可愛い女の子けもみみのテミスちゃん獣耳の装備の女児ケモミミ女子獣耳の装備の女児ケモミミ女の子獣耳オンナノコけもみみ女の童KEMOMIMIgirlケモミミの可愛い女の子けもみみのテミスちゃん獣耳の装備の女児ケモミミ女子ケモミミ女子ケモミミ女の子獣耳オンナノコけもみみ女の童KEMOMIMIgirlケモミミの可愛い女の子けもみみのテミスちゃん獣耳の装備の女児ケモミミ女子!!!!!!!

「私の為に!試着だけで良いから!来てくれない⁉」

「ウン……………お姉ちゃん、目が怖いよ……。」

困惑しながらテミスちゃんが着替えをしに試着室に消えて行った。


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