名状しがたいバールのようなものとJK
少し前、私の家で大事件が起きた。
私の部屋に飾ってある、堕落し切ったラクダのマスコット、『ダラクダさん』の縫い目が一度解かれて再度縫い直されていた。
中身を確認した所、ナント吃驚超小型の盗聴器。
誰が何をしたかを調べる為にすぐさま徒歩(20㎞/h)で親戚の才波兄さんに調べて貰いに行った。
「八華、どうした?」
幾つもの液晶とタイピングを座して見ている才波兄さんがこちらに顔だけ向ける。
「才波兄さん!これ見て!ダラクダに盗聴器が仕掛けられていた!」
ダラクダさんから出て来た盗聴器を見せる。
「んー………?
そりゃぁ、某国特殊部隊の愛用の品だな。」
座りながらそれを一見して断定した。
「ダラクダさんの縫い目を勝手に解いてこれを入れたヤツが居たの!
兄さんならこれをやらかしたヤツ、調べられるでしょ⁉」
「………………………一体何をする気だ?」
片足をワザとらしく天井へと向けて手を組む。
「ダラクダサンヲカイタイシタツミ ソイツラノカラダデハラワセテヤル!!!」
誕生日、友達がくれたぬいぐるみ。宝物をバラバラにした罪!万死に値する
ユルサデオクベキカァァァァァ!
「ンー………解体しない?」
「イノチダケハタスケテアゲル…」
「………まー…いっか。
どうせ、八華に興味持ってスカウトしようとした連中だろ。
そいつ等が馬鹿だったと納得するかぁ。ま、良い勉強代だろ。(触らぬ神に祟り無しって知るべきだ)。」
「今、何か変な間が無かった?」
「イヤ無いよ。さぁ、やるか!」
そう言って兄さんは立ち上がった。と言っても、椅子からでは無い。空気椅子から立ち上がった。
『才波勝』
一流トレーナーにして一流アスリートにして一流のハッカーだった。
その後、某国の秘密基地がとある存在によって壊滅の憂き目に遭った。
某国はとある存在に『ジャバウォック・キラー』と名付け、アンタッチャブルマターとした。
その後、八坂八華の主武装に軍事機密の1㎤辺り1㎏の超重量、6000℃でも溶けない超耐熱性、髪の毛級の細さにしても2tに耐える頑丈な金属で出来たバールが二つ、追加された。
「と、言う訳でこのバールを手に入れたって訳。
科学文明も凄いでしょ?」
天災魔術師メルは思った。
(絶対科学文明の力関係無い!)
そのまま有り得ない上に信じたくも無い現実から目を背けるべく、意識を手放した。
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