異世界バーサーカーガール ～JKヒロインの異世界暴拳譚～

manga’s love comedy heroineのLethal Weapon

　その時に教わったのが『manga’s love comedy heroine』のリーサルウェポンだった。

　じーじ、就学前の女児に何教えてんの？

　アレを小学校の時に出た誘拐犯に使ったら相手死にかけてたよ？

　世界の武術関係者に、『武術界の悪魔』・『東洋のＯＮＩ』・『マスターブドウ』とか言われてるらしいのに、孫相手だとアレだよ。

　完全に限度を知らないよ、あのじーじ。

　結局高校入る前に秘伝50個位教えて貰っちゃったし。

　結局、通学路近辺の変態が軒並み病院送りになって都市伝説『変態狩り』なんての迄出来たよ。

　犯罪発生率は減ったかもだけど。自重しろよじーじ。

　（まぁ、そのお陰でこうやって今私は無事に異世界で護身が出来てるよ。有り難うじーじ。

　私不在の間に道場破りは一日一道場までにしてね。）

　細剣の嵐を抜け、目の前には相手の足が有る。

　薄布を重ねた様な服に、女の私も少し見蕩れる様な綺麗な肌。

　多分、スキルとか関係無しに柔軟な体に仕上げてある。

　でも、これには絶対に勝てない。

　どんな巨漢でも。

　どんな優男でも。

　どんな老人でも。

　どんな赤子でも。

　どんなＪＫでも。

この、『manga’s love comedy heroine』のリーサルウェポンの前には等しく平等だ。

　固めた拳を開き………

　バチッ！

　太ももに平手を叩きつけた。

　「これが、manga’s love comedy heroineのリーサルウェポン　『Hirate uchi』ダ！」

　平手を振り抜いた。