早朝の教室
宿題、テスト勉強、模試対策・・・
一つ一つがつながっているようで
一つ一つが断絶しているようで
何を言っても
時は待ってくれる気配などなく
誰に嘆いても
最後には自分で背負うしかなく
ぼんやりとしたままの未来に
形式ばった夢をまぶし
勉強漬けの根拠とするが
全力の波は日々の気分に流されやすい
勉強しながら
これでいいのか
このままでいいのか
絶えず迷いながら進み
怠けがちな身体はスケジュールで縛り上げ
今朝も早めに登校して自主勉
スッスッ、トントントン、スッスッ・・・・・・
ノートやプリントに
埋められていく文字が静かに響く
窓の遠くからは
朝練の声が潮風のように滲む
「おはよ」と
言われて顔を上げると
ここ最近
勤勉の原動力となっている
控えめな微笑がそっと咲いていた
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【 初出 】
詩のブログ
『 橙に包まれた浅い青 』
2021年07月07日
「 早朝の教室 」
http://komasen333.blog.jp/archives/10339923.html
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