第5話

  現象としては マジシャンはペットボトルを逆さ向きに観客に持たせて、その状態からペットボトルのキャップを外す。しかし液体は一切こぼれない。もう一度キャップをつけてもどし、また外すと今度はちゃんとその中の液体をコップに注ぐことができるのである。



やり方はペットボトルのキャップ部分にちょっとした仕込みをしておく。


ペットボトルのキャップ部分にはキャップそのものといえる固いプラスチック部分の中にビニールの内フタのようなものが付着している状態。それを外フタから取り外す。素手でやるのは難しいのでピンセット等を使った方が良いだろう。取り外せたら内蓋をペットボトルの口にくっつけそのあとに外蓋となるキャップをゆるめに付けておくのである。このとき完全に締め切らないようにしておくよう気を付ける。


それができればお客さんにそのペットボトルを見せてマジックショーの開始である。


ペットボトルを逆さ向きに示してお客さんにはペットボトルの下の方を両手で白刃取りのようなかたちで持ってもらう。そうするとお客さんから見てペットボトルの口付近が見えなくなるので種がばれにくくなるのである。


あとはゆるくしめておいたキャップを外せば内蓋だけがくっついてる状態でこぼれることはない。


それを示した後にまたキャップを取付ける。今度は限界までしめていく。


そうすると今度は外蓋のキャップと内蓋がくっつくので通常のキャップのようにまた開けたときには液体を注げるように、内蓋が外蓋といっしょに取れる。


これはぜひやってみることをおすすめする。

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