第26話 力のダンジョン8


大広間を見渡しても宝箱などは有りませんでした


大きな扉の前に行くと


根の国


火の国


氷の国


三つの石版が有りました


これ根でいいのかな・・・


触れた瞬間


『ブッブー』


大音量で響いた音


寒いのは嫌なのに・・・


どうせなら寝の国でもいいんだけど


『そんなものはありません』


いいじゃない言ってみただけだし


氷でお願いします


『ブッブー』


そして再びの大音量


なんで?嘘でしょ


じゃぁ火で


『多分不正解です』


え~


どうすればいいのよ


あっ


毛皮(装着)


ちょ


かわいぃ~


なにこれ~


白いもこもこものフード付きロ-ブじゃない

氷の国

ガコン


扉が開きました


鍾乳洞のような真っ直ぐな穴を進むと


その先に広く大きな空洞がありました


そこには白く大きな観音開きの門の中に


様々な人や生き物のレリーフが


氷雪の門


私これ見たことある・・・


ふらふらと門に向かって歩くと


夕日のような真っ赤に見える引き締まった体つきの大男が立っていた


それは


まるで


あの日のような


恐る恐る顔を見上げると


その顔は牛のような


巻いた角


上半身は裸で


赤いスパッツに腰ベルト


ベルトのバックルには


真っ赤なラブリュスが


金糸によって描かれていた


「根の者を倒してきたか」


「お前にはまだ早い」


などと言われるが


言い終わる前にゴルゴダのルーンが相手の胸の前に突き立ち


剣が嘴が開いたように縦に割れると


四枚の鉤爪がコルク抜きのように


螺旋に回転しながら刺さると


包み込むように魔石を掴んだ


ドクン


ゴルゴダは物凄い力が流れ込むのを感じ


そこで意識を手放した

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