第18話 心の洗濯

ゴルゴダは真っ白な部屋にいた


「改めて名乗りますアカシヤと申します」


「此方の扉を潜りますと私達の仲間として永遠の安息を得ます」





安息?楽になるってこと?





「嫌です!」





なんかこの人怖いんだもん





「仕方ありません」


「1度しか言わないのでよく聞いてください」


「今から羊を連れてきます


|真実を知りたい場合は黒い羊を


|何も知らずに幸せに暮らしたいなら白い羊を


|過去と後悔


|未来と安定


|加護と権利


|進化と停滞


|知識と研鑽


|開放と幻想


|茨 喧騒 豚


|陽溜まり 静寂 惰眠


|それでは良い旅を」





羊が一匹


羊が二匹


羊が三匹


三匹?と思ってよく見ると


白くふわふわな毛並み


顔と四足のつま先と関節部分が真っ黒な


見た事もない羊が目の前に





「かっ、かわいいっっ!!」


ゴルゴダは聞いた事も忘れ手を伸ばし


抱きしめた





『やれやれ何の為に説明したのやら』


アカシヤさんは馬鹿を見るような目で見下ろしてた


まあそのとおりなのだが・・・

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