生存の心得・・・現代日本編
晴れ時々無茶
第1話
その日、我は寝ていた。台風が接近する野原にw
ドカーン!!イキナリだった。落雷である。
雷が横に走っている。富士の裾野で隠れる場所がない!
台風である。こうなると退避する事も出来ない。
幸いにして天幕の中には野外ベッドを持ち込み済
寝具は、個人用テントで包み防水してある。
大型のテントには中心柱がある。これがヤバい。
金属製で連結すると3mの高さになる。
雷ぃをお誘いする危険なアイテムである。
加えて、野外電話の有線が引いてあり電話網が構築されているから、指揮所と主要テントは時間雨量100mm近い豪雨の中でも出歩かず相互連絡は可能なのだが、これが危険だったのだ!
そこに落雷である。直撃ではなく誘導雷の様だったが電話交換手が吹き飛ばされ、電話からは青白い火花が飛び散る!電撃喰らった人は即入院した。
台風の中、テントで過ごすとつらつらと書いた事が起きたりする。想定外と言い訳する事もできるが。
*台風の中万止むを得ず、大型テントで寝泊りする場合は、テント生地を雨が垂れてきて濡れるのを厭う余り、中心ポールに接近するのは落雷による死の危険がある。
野外ベッドで地面から体を浮かせ、かつ防水帆布やテント生地で毛布や寝袋を水濡れから守る事!低体温症は夏でも発症し、これも落雷の次位の命の危険がある。
寝具はテント幕体には接触させない事、これも水気を誘い寝ている間にズブ濡れになり低体温症の落ちがある。
また、電話関係、有線電話に限らず携帯電話の充電器これも、危険な製品がある。湿気で発電機コードリールからの100vの電圧が漏電するのだ。
もし、ヘッドホンで音楽を聴こうモノなら、イヤホン経由で地絡して感電し心停止する危険がある。又、5v程度の低圧でも電解腐食により皮膚に壊死を起こす事がある。
その為音楽聴くなら、コードレス製品の使用を推奨する。
肝心な事なのだが、落雷電流は中心柱から人体を通し、コードがより地表面に近ければ心臓を電流が貫き、0.5A程度の致死閾値を超えてしまう事もある。
コードが無ければ、野外ベッドのアルミ脚から落雷電流が地表面に逃げ、直撃を避けられる可能性がある。こればかりは神に祈るしか無いと知るべきだ。
*武士の蛮行ともいうが神社参詣を欠かさないのは、命に関わる運が悪くなると信じているからである。
台風の中不安に駆られるのはわかる!なるべくなら、音楽聴くならラジオ付属MP3にとどめる事をオススメする。
もし、自宅が先の台風で屋根が無くなってて、レジャー用やグランピング用大型テントで過ごさなくてはならないのならば?
太めのロープで輪っかを作り中心柱を囲う同心円形状の蜘蛛の巣形状にして四方の杭、岩、立木の根本、等に固定する事。点では無く面でテントを支えないと、軍用でも登山家仕様でもないテントでは、張り綱取り付け部から裂けて4分5裂に千切れて吹き飛ばされてしまうから。
又、その様な中で仮眠する場合。
雨具を着用して防水処置した上で最低エアーマットを引いた上で寝袋に入りましょう。
万が一テント大破しても、全身濡れ鼠のまま低体温症で行動不能で死ぬ悲劇を避けられます。
浸水してプカプカ浮いている様な事も有ります。
逃げる先も重要ですよ!某小学校の悲劇もあるが
狙うのは高台で川から離れて、崖や急斜面のない水捌けの良い場所なのだが、豪雨ではそれすら超越する!
富士山の火山礫地帯の傾斜地ですら、豪雨では水深15〜20cmの川が出来てしまう。
駐機していたヘリコプターの着陸装置が20cm位砂利に埋もれるくらいに。
災害地域に偶々ヘリコプターが居ても、直ぐに救助などに飛べないのはこう云う事もある。掘り出して洗浄して点検し始めて飛ばせられる。
平地では、敢えて言うまでもない位、あっという間に、水深は増しますよ!
逃げる場所は、明るい内に最低3ヶ所は目星を付けましょう!真っ暗では、逃げた先が周りが山で水が集中する小盆地の底だった!なんて事もあり得ます。
優先順位を付けるのです。高い順に逃げるのは当然ですが、逃げられない場合には近い順に飛び石伝いにより高い場所に、順次移動しよう。
敵は台風。冷酷無比です。命乞いなんか通じません
情け容赦無く、皆を殺しにかかって来ます。
泣いても喚いても生命を助けてはくれませんよ?
そういう奴と闘う。それが台風対策なのです。
災害対応って、ほぼほぼ戦闘行為に近いんです。
武器を使わない戦争。それ、もう災害ですわ。
巨大な台風。コレは覚悟を決めましょう!
ある程度、破産する位の経済損失は有るでしょう。
死ななければ、残りの人生を謳歌する事はできます。
やるべき事、先ず、腹ァ括れ!
生きる信念と何がなんでも生き残る信念を持て!!
次、周囲を見ろ!高い所、危険なモノ、電線!
濡れてたら、感電したらまず助からない!
そうして、危険物を避けつつ少しでも安全な所に逃げる。
鉄筋コンクリート構造物の三階以上なら、江戸川区の様な、区域全体が遊水池の如き危険地帯でも生き残るチャンスは有ります。
江戸川区は元々荒川堤防決壊時の氾濫遊水池で川の水位より低い氾濫原、危険だから居住に適さないため国民軍練兵場(徴兵者演習場)だったのだ。
この台風災害の場合は津波避難場所は、避難先には不適当な事が多い。
理由は吹き曝しで、暴風雨で吹き飛ばされ転落して命取りになる事、全身濡れ鼠で低体温症で命取りになる。そういう構造物なので雨宿りも出来ません。
そもそも、行政に頼ろうにも、分母が多過ぎる。
分母=住民の人数に偶々いる外来者の人数
分子には毛布や非常食に避難所なら定員。
その為逃げられない事も食事なしも多いのですよ。
特に、特定の集団は慣れているのかバリケード作って他の避難者を排除する事もあるから。
結局、己の命は自分で守ろう!!!
せめて、死ぬにしても他人の所為で死にたくないでしょ??
人間には産まれは選べないが、唯一の特権がある
それは死に場所を、自ら選ぶ特権である。
行使しないのは、大変に後悔すると思うよ?
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