祐樹の歯

@awawawawawaw

第1話

中学2年、卓球部の森田祐樹はとても憂鬱だった。今日の学校では歯科検診があり、そこで祐樹は1本の銀歯と3本の虫歯を指摘されたのだ。

あの黄色の通知書を受け取り、祐樹はさらに落ち込んだ。なぜならそこには「あなたは学年で3番目に虫歯が多いです」と書いてあったからだ。

祐樹は歯に自信はなかったが、不安があるというほどではなかった。しかし、それが今、打ち砕かれた。

翌日の夕方、祐樹は仕方なく歯医者に行った。小学校3年生以来だ。歯医者の匂いをかいで、思い出したのはその時の苦い思い出だ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る