らぢおはいしんにっき
桜庭みゆき
第1話 はじまり
ネット配信の作品にもありますが、わたしはリスナー(応援)として活動してました。
つまり生配信してる方の応援ですね。
ネット配信~の作品では拓也の配信が無くなって、それを待ってる形で終わってますね。
その後もいろいろな方を応援して、わたしは一度退会し、もう戻らないぞの気持ちでいたのですが、一週間で舞い戻ってしまいましたね。
なので、カクヨムも一年間くらい休んでいたと思います。
まあでも、まさか私が配信する側になるとはね、夢にも思ってませんでしたよ。
一応、再登録してから、自分が応援してる人の宣伝をするためにルームは開設しておいたんです。何故かというと、リスナーとしてのプロフィール欄には、長い文章は載せられず、そこに自分の推しの紹介を書きたくても書けない状態なんですね。
なので、自分の推しのことを紹介したくて、ルームを開設してる人も少なくありません。配信しなくても、リスナーとして動いていれば、プロフィールとルーム情報は付いて回るのです。それでわたしも真似をしてルームを作ることにしたのです。
以前のリスナーとしての名前は、さっちゃん、でしたよね?ネット配信~の作品を読んでもらえれば分かりますが、読まなくてもいいので、さっちゃんだったとここで覚えておいて下さい。
さっちゃんから、みゆ(仮名)に名前を変えて再登録しました。
その頃、応援していた人にだけ、みゆで再登録するからね、と伝えておきました。そして、その人、レオくんの宣伝ルームにしようと思ってたのです。
レオくんは毎日22時に配信していました。その時間を楽しみに待ってました。何となくDJ風の喋り方にハマってしまったんですね。
レオくんはヲタクです(笑)アニメやゲームの話が多いんです。それでもレオくんの語り口調を聴くだけで楽しかったし、顔もイケメンとは言えないかもしれないけど、わたしは好きでした。
でも、よく見るとイケメンなんです。それを言うと怒るのであまり言えないけれど、褒められて嫌な人間はあまりいないようで、可愛いポーズをで自撮りした写真を送ってくれたりもしました。
だけど、そのレオくんとも別れがきてしまいました。些細なことだったんですけどね。
それで仕方なく、もうひとり、さっちゃんの頃から見つけていたイケメンさんのルームに通うようになったのです。
その方は俳優さんでした。しかもとてもイケメンさんなのです。最初は鼻の穴しか見えなかったんですけどね(笑)なぜかと言うと、上の方にモニターがあるのか、上を向いてゲームをしてるだけの配信だったからです。
「鼻の穴しか見えないけどイケメンですね」
こんにちはの挨拶の後のコメントはそれでした。本当にそうだったのです。
俳優さんの雅也くんがゲームしてて、時々リスナーがコメントすると、それを読んで、それだけの配信だったのに、顔を見てるだけでいいや、と思えるくらい、本当にイケメンさんでしたね。
それで観に行く度に、雅也くんの応援ルーム作ろうかなって思うようになったのです。
雅也くんも喜んでくれました。ルームを作るのは簡単なので直ぐに出来ました。香川雅也くんの応援ルームとしての情報をルームに載せて、わたしはリスナーのままで、活動していたのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます