鳥たちは
來住 偲
第1羽 止まり木
(こんなことやって何の
考える
この数式は社会で使うのだろうか
それとも意味の無いことを教えてるだけなのか
そんなこと社会に出たこともない私にはわからない
ただただ、
どんなことにも熱くならず
そんな日常を送る
はずなんだ
「
毎朝恒例、出席確認が行われる
「ハイ」
他の人も呼ばれていく
人と関わるのはとても苦手だ
暖かさを知ったら
離れられないだろうから
なら、最初から冷たい方が良い
そんな私はあるとき
暖かさと出会ってしまった
「転校生の
「鷹見 悠羽です よろしくお願いします」
さらさらの黒髪に、
女子から
この教室は成績によって席を好きなところを選べる仕様だ
私は勉強しかしてなかったので一番なので
まあ、私の隣に来たい人なんていなくて
隣はいない
よくあるシチュエーションだ、
嫌われ者の隣に人気の転校生が来てしまう
そんなの現実であるわけが無いと思っていた
今までは
「えっと、まず
「
これほどまでに先生を恨んだことはない
鷹見くん??はスタスタと歩いてくる
ああ、もう来ないでくれ
だが、先生の声が遠くに
「鳥華、鷹見に
と聞えたので
挨拶ぐらいはしとく
「鳥華ですよろしくお願いします」
鷹見はちらっとこちらを見やり
「ヨロシク」
と言う
はあ、私がしなくてもこの人の校内案内なんてやりたい人いっぱい居るだろうに
そしてホームルームが終わった
次の時間は数学だ
私は自分で思うなぜ自分はこんなにも嫌われる要素が
放送委員なのでお昼は1人で食べられる
放送委員は不良が適当に入ることが多いので
すべて私が行っている。
今の説明でわかった人も居るかもしれないけど
この学校は存外不良が多い私も未だ絡まれたりする
あと、人数が少ないのに
だから数学の教室まででも結構あるのよね
皆急いで準備をして行くわ
そんなとき、、
「ねえ、チョウカさん、案内頼みたいんデスガ」
なんで私なのよ....貴方の周りには素敵な素敵なお
「わかった、着いてきてくれればわかると思うから着いてきて」
「ん.....」
彼は頷きながら短く言葉を発した
後ろからの視線がとても痛いわ......。
「はぁ.....」
とため息を漏らした瞬間に後ろからの
視線だけで(なんであんたなのよ!)と言われているのがわかる
もう嫌よこんなの
早く教室に着かないかしら
といっても時間と言うより
席は数学とクラスで違うのでこいつと隣になることはないでしょう
でも...あの殺気送ってきた子が隣なのよね
何もされないと良いけど
私は現在の状況に止まっていたい
私の止まり木は........。
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