冒険したい 1万以内 短編 完結させること

鷹山トシキ

冒険したい

 古河駅に来るとゾンビが来た。顔が怖い。僕はビクビクした。戦いたくない。怖いので電車に乗って栗橋駅にやって来た。

 金太郎がやって来た。

「ゾンビに襲われたでしょう?」

「そうですね?怖かったですよ」

「どうやったら倒せるのかな?」

「それは分かりません」

 僕はあまり頭が良くない。

「風が吹いてきましたね?」

 金太郎は空を見上げた。灰色の空、雨が降り出しそうだ。

「傘どうぞ?」

 金太郎はとても優しい。

「濡れなくてすみます」

 キヨスクでチョコレートを買って食べた。

 スマホのニュースを見た。古河のゾンビは姿を消したらしい。

「うまかった」

 ゴミをゴミ箱に捨てた。

 ゴミ箱をあさった。血のついたナイフを拾った。殺人犯が捨てたのか?ゾンビに殺されるよりはマシだ。僕はナイフをジーンズのポケットにしまった。

 

 今から5日前、土手の近くにある民家で大量殺人事件が起きた。

 畳が血まみれになっていた。

 殺されたのは島津って食品会社の社員だ。

 島津は霊安室から消えてしまった。

 冒険死体。

 島津は東鷲宮駅にやって来た。

 ツタヤでエロいDVDを盗んで店から出ようとしたら店員に追いかけられて殴られた。

 別に痛くはなかった。

 殴られるたびに島津は気持ちよさを感じた。こんなに殴られるのが気持ちいいなんて思ってもみなかった。

 

 僕は久喜にやって来た。

 CoCo壱番屋で昼食にした。

 どちらを選ぶべきか?JR?それとも東武線?

 上野には母方の祖父母、館林には父方の祖父母が住んでいる。

 迷った挙げ句、上野を目指すことにした。

 カレー屋にフランケンシュタインが現れた。バイトのねーちゃんを殺そうとしている。僕は少林寺拳法部に所属している。

 

 

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