道 桜咲く頃に笑顔になれるよ

ゆかりん

第1話小さい頃の記憶

1968年香川県の小さな農村で産まれました。

村1番の地主の家庭で何不自由なく暮らしていました。2歳になる頃母はいわいる嫁姑問題で日々父がおばあちゃんと喧嘩をしていました。子供ながら父は母を守ってると思いました。ある日小姑の「高校生位」のおばさんを柱にぐるぐる巻きにして凄いけんまくで怒り散らしていました。私自身初孫なのもあり凄くおばあちゃんには優しくしてもらった記憶しかありません。どこに行くのも連れて行ってくれました。よくおじさんいる大阪に行った事覚えています。そんなある日父が持ってる土地に家を建て初め本家を出ることになりました。父は地主の長男で跡継ぎなのにそんな事より母を守りたかったんだと思います。それでもやはり同じ仕事仲良くやって行けるはずもなく父は農業を辞める結団をする事になるんです。私が小学校四年生の時でした。隣町の母の実家の近くに新築で家を自分で建て引っ越しをする事になってしまいます。父が通った母校私の教室昔父が残した名前が壁に掘ってありました。その学校を転校する事になり今度は母の通った母校に行きます。田舎の小さな町にある木造の校舎の小さな学校です。校庭に大きな桜の木があります。父は義理のお父さん「私のお祖父ちゃん」の仕事を手伝う事になり建築業を生業として行く事になります。農業だった人間が果たして建築業でやって行けるのでしょうか?迷いはなかったのか。今でも私にはわかりません。私が五年生の頃学校の建て替え工事が始まりました。その現場監督が父です。母も事務員として働いていたので毎日朝からマイクから母の声が聞こえて来ます(笑)六年生の時に校舎は完成立派な四階建ての学校になりました。でも校庭にはあの大きな桜の木は残っています。私には妹二人と弟一人がいます。両親はずっと共働きで私は二年生の頃からずっと夕飯作りをしていました。そして何事もなく小学校時代は終わるのです。

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