~学園祭-7~

私は沙羅ちゃんたちを席に案内する。




「何する?」

「んー勇アンタは?」



メニューを決めている沙羅ちゃんたち。




「結城さん。"ケーキセット"お勧めですよ?」



私は結城さんにそう言った。

ホントはケーキセットなんてメニューはない。

私が結城さんのために用意した特別メニュー。




「ホント?なら俺はそれにしようかな」




そして。

私は沙羅ちゃんたちのテーブルに注文の品を持っていく。




「お待たせしましたー」

「可愛らしい盛り付けだね」

「はい。盛り付けにはこだわりましたから……」



盛り付けを誉めてくれた、結城さん。

盛り付けは優里が可愛くしなきゃって言ってたけど、優里の言うとおりにしといて良かったな。




それからしばらくしてガラの悪い集団がやってきた。

なんかいかにもって感じだな。

大丈夫かな?

けれど、その不安は的中した。

クラスの女の子にちょっかい出し始めた。




「なぁ、俺たちの相手してくれよ!」

「あ、相手ですか?」

「そ。相手!意味わかる?」




なんて男たち!

嫌がってるのに。




「悠奈。落ち着きな!!」

「大丈夫だよ?私、落ち着いているから……」




沙羅ちゃんにそう言われしばらく様子見てたけど、彼らは優里にまでちょっかい出し始めた。





ゔぅっ!

我慢の限界!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る