「なぁ、結城？最近さ、火山兄妹がさ、よく広瀬さんといるんだけさ……」

俺は結城にそれとなく言ってみた。

広瀬さんは、何も言わなかったけど。

恐らく、あいつらが何か関係してるのは間違いない。

「何か問題でもあるの？」

「結城、お前知らないのか？」

「へっ？」

「まさか、"３馬鹿"と広瀬さんが仲が良いなんて思ってないよな？」

「……違うのかい？」

「どこまで、おめでたい頭なんだよ!!」

お前の思考はどこまで、お気楽思考なんだよ!

やれやれ。

そんなんで女の子守れるのか？

「そう言えばもうすぐ、夏休みだな」

「そのあとは学園祭だよね」

「結城。お前広瀬さんを遊びに誘わないのか？」

今の広瀬さん誘っても、断られるのわかってるけどな。

そして夏休みを迎える。

夏休みでも、俺たち生徒会は学校に出てこなきゃならないんだけどな。

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