制服の子ら

ヘルツ博士

制服の子ら

制服を着た子らは、葬式に並ぶ。

子らは、花で埋める。


子らは、世を去る棺を看る。

子らは、傘の中に雫を見る。


子らは、世を去る者を知らず。


子らは、煙に巻かれる。


人々は これを以てこの世を知る。

子らは これを目の当たりにしてこの世を悟る。


子らも いずれ知る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

制服の子ら ヘルツ博士 @Hakase10Hz

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る