最後のひと葉の独り言
友達は、みんな先に行っちゃった。
残ってるのは、私一人。
あの子は、さっきから私を見つめて悲しそうにため息をつく。
あの最後の一枚も、じきに力尽きて散っていく……そう思ってる目ね。
でもね。
別に悲しいことじゃない。
力尽きるわけじゃないって、あの子に教えたい。
私の次の仕事は、ここの地面の栄養になること。
その土が、またたくさんの小さな命を育てるの。
ね?
終わるように見えても——終わってしまうんじゃないのよ。
少しも悲しくないでしょう?
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