運命の処方箋
@5gyo16
第1話 < 僕の家系はどうやら、短命のようだ・・。>
父は勤続30年で、在職中に急死した。
僕が20代前半の事だった。
母は、父、他界後、元々好きだった占いを本格的に始め、死の間際まで、占い師をしていた。
そんな母の影響もあり、僕も、中学の頃から占いを始めている。
クラスメートに生年月日を聞き、四柱推命でみんなを占っていた。
今から思うと半分、遊びのようなものだった。
高校へ入ると、手相にはまり、クラスメートの手相をよくみていた。
手相で、短命と言うのは、生命線の長さ、太さ、カーブでみるが、父の手相は、生命線がかなり、短く、急死を描く生命線のカーブだった・・・。
生前、よく父は、僕に、生命線が短い事を気にしてその事を語題にしていた。
僕は、サラリーマン生活を経て、現在は、派遣社員、そして、占いで、わずかながら、収入を得て暮らしている。
サラリーマン時代は、同期、同僚の手相や、四柱推命で占っていた。
たまたま、中途採用入社の同期の手相をみたら、転職の相があった。
中途入社だから、それで、転職の相なのだろうと気にせずにいたら、
数年後、本当に転職した彼には、びっくりした。
また、女子社員で、今つきあっている人と結婚するかどうか、
手相をみてと言われ、
「今の人も良いが、次に現れる人の方が、縁が深い」と説明したら・・・。
本当にそうなってしまった・・・。
最初の人とは、その後別れ、次に現れた人と結婚したそうだ。
手相では、婚期を小指と感情線の間の横の線の位置と本数、刻みの深さ、長さ、向き等でみるのだが、彼女の場合、2本目の線が厚く(深く)刻まれていて、1本目より、少し長かったので、そう判断し、彼女に告げた。
ただ、お二人の人相をみると、あまり、組み合わせが良くないと、その時思ったが、その後、僕は退職してしまったので、今どうしているか、どうなったかは、定かではない。
また、同僚で、一途に彼につくしていた女子社員が、彼の転勤後、破局した。その時、彼女の手相には、失恋線(この線は存在しないと言う人が多い。)が現れ、人生観も変わる失恋を経験したな・・・。と思った。
その後、久しぶりに、彼女の手相をみると、失恋線が薄くなり、薄かった結婚線が太くなり、深く刻まれていて、運命線上を横切る恋愛線が現れていた。
年下との相性が良い線も出ていたので、「近い将来、年下の男の人に出逢い、その人とは、結婚に繋がる可能性が大きい」と告げると、そんな人いませんよ、とうれしそうに笑っていた。
彼女は、数年後、年下の男と結婚した。
また、夏休みに、神戸に住む、クラスメートの所へ旅行がてら、遊びに行った時の事だ。
久しぶりに手相をみたら、今まで、見た事のない、手、静脈の表れ方、皮膚の色がとても異常だった、手相うんぬんより、まず、健康面が気になった。
健康状態を聞くと、かなり、ハードな勤務状態で、非常に疲れていると言うので、一度、病院で検査してもらった方が良いとすすめた。
その後、クラスメートから連絡があり、ガンが判明し、すぐ、手術を受けたそうだ。
手相は、実に興味深さを感じる。
何しろ、ショックな事があると、3週間程度で、変わるのだから。
クラスメートの話題には、四柱推命のお話で、もう一つ。
「家族を占って」と言われて、四柱で占い、「この子は、決して、変な子ではない。会社なら、部長クラスに出世し、きちんと結果を出す子だ。」と告げたのだが、真っ向から、反論されてしまった。
父親に反抗的な子だったらしく、この子は、ダメだ、ダメだと両親共、言い続けて育てたらしい。
子供を、否定ばかりして育てたら、アカン!
その子は、たまったもんじゃない!少しはほめて育てましょ。
と思いつつ。その場を去った。
数年後、「当たってた、店長になって、結婚もできた。」
なんてうれしそうに連絡が入った。
今度、違う親戚の子をみてくれと言われて。ぶっとんだ!
人間こんなもんかいな??
結婚と言えば、四柱推命で、相性とか、ご縁のある年をみる事ができる。
どういう訳か、ご縁のある年には、出会いのチャンスがある。
ご縁のある年に出逢い、付き合うと結婚に繋がる可能性は、かなり大だ!
現在、よく聞かれる事は、介護疲れの方からで、介護中の両親の死期の事だ、ある占いの本に、「占いで、死期は語るべからず!」と、あった。
本当にそうだと思う。
死期については、どうしても調べる必要があり、知人の死亡日時を占いで調べたり、死去された、有名人、芸能人を調べたりして行くうちに、ある一定のルールがあるような気がしている。
死期告知の依頼は、常に、丁重にお断りしている。
手相をみて、死線でもあれば、別だか、
今の僕にわかる事は、健康注意月くらいだから・・・。
手相に関しての、最後のつぶやき。
最近、自分の手相に、急病、急死の線がはっきりでてきた。
手相の流年法でみて行けば、いつ頃かわかるのだが、元々、急死の手相を両手に持っている為、終活をして、身辺整理をしている僕は、なる程、いよいよか・・・。と思う程度だ。
有名な先生の本によれば、時期を知り、この時期には、旅行等避け、健康に注意した方が良いとあった。
四柱推命だったら、気学だったら、鬼門遁甲だったら、あーせいこーせい、と反抗をこころみる事が可能なんだが、手相はなぁ・・・・。
これも、運命か?
(ナイフで傷つけて手相を変えろ!何て言わんといて下さいね。)
次回は、転機について・・・。
第二話 へつづく
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