お前だれ?
今日から中学校生活が本格的に始まる。
これから、新しい生活が始まるんだ━━━
なーーーーーーんて、
これっぽっちも思ってないです。
地元の中学で、緩くて、人もほとんど顔見知り。
ぜんっぜんワクワクもドキドキもウキウキもしてません。
「はーーーーーあ。」
校門に着いてしまい、そう、ため息をついた時。
【ボンジュール!!!】
【にぃはぉおお!】
ん?なんだこれ。やばい、なんか、やばいぞ。
私の【危機回避アンテナ】がビビッと反応したのだ。
まだ結構遠いぞ。まだ、大丈夫……じゃないかも。
近づいてきた!やだ!変なことに巻き込まれたくな
「あなた、なんでそんな変な顔をしているの?」
は?
……
「へ、変な顔っ?」
いや、普通、初対面でこんな失礼なこと言わないだろっ!
あ、たぶんこいつ普通じゃないからなにいっても無駄か。
「あははー」
こういう時は大人しく流すのが1番。
「……」
その人は眉をぐっと寄せて顔を覗き込んでくる。
マジでこいつなんなん。
「やっぱり変。話しかけてもなんも反応しないし。」
なにがいいたいんだっ!
「えーとぉ!初対面で失礼なことをいきなり言ってくる貴方の方がよっぽど変だと思いますよぉ!!!???」
私は我慢ができずに、怒鳴ってしまった。
はあ、はあ......
はうっううううううっ!
てか、そうだ、ここ学校の前だった......
やべぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーー
みんな見てるーーーーーーーーーーーーー
やばいいいいいいいいーーーーーーーーーー
今すぐこの場から消え去って灰になりてぇぇぇぇぇぇ
「なにこの世の終わりみたいな顔をしているの?
おもしろーーーい!!
……てかあなた誰?」
いや、あんたのせいなんですけど。
って、え゛?
自分から話しかけておいて……
ムカつくわぁ……
「まず、自分から名乗ったらどう?」
「え、そういうルールなの?」
それは違うけどさ、分かれよ。常識だろ。
「私の名前は
頬に手を当て、ぶりっ子ポーズ。
ムカつくけど、普通に可愛い。
金髪の肩にかかるぐらいの髪がふんわりウェーブしていて、顔の横の部分に編み込みがされている。
「へ、へー。ハーフなんすか?」
よし、名前聞けたし、落ち着いて話せるぞ……
「ん?ハープ?私ハープじゃないしっ!
あ、でもハープ弾けるけどねっ!」
ダメだこいつ。
「で、あなたは?」
「私は
「あなた、幸せは好き?」
と、唐突に聞いてきた。
か、顔近い……
「一応、嫌いな人はバカだと思いますけどね。」
嫌な予感がするのでとりあえずそっけなく答えた。
だが。
「なら決まりね!」
手をパチンと叩いて目をキラキラさせている。
「な、なにが……?」
「私、幸せがだーい好きなの。
毎日毎日、幸せはないかなって。
だから、ミサキ!」
ビシッと人差し指を突きつけてくる。
「はっ、はいぃいいっ!?」
「一緒に幸せ探しをしましょうよ!」
おい、呼び捨てじゃん。
……とかっていうのはどうでもいいけど、
【幸せ探し】って?
はぁ。私のThe・ノーマルLIFE、危ういかもです。
To be continued
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