【1】 一匹女狼

 赤と白の車体のバイクに乗り、和也は峠道を走っていた。ツーリングスポーツと分類されるバイクにレーシングつなぎを着て、車体を大きく傾けながらカーブを曲がっていく。いわゆる、スーパースポーツだとか、レーサーレプリカとはまた違った種類のバイクでスポーツ走行をする。見た目もそれらのスポーツバイクと比べるとやぼったく、車重もかなり重い。そんなバイクでも、峠を走る他のバイクに負けないように頑張って走っている。

 季節は夏真っ盛り。時間帯で言えば、深夜。金曜日の夜の峠は、意外に車やバイクの数が多い。いささかスピードを出しすぎているようにも思える。いわゆる、走り屋と呼ばれる人種も多い。神奈川県と山梨県を繋ぐようにして伸びるその道は、バイク乗りには有名な道だ。また、山梨県側にある観光スポットに行くための道としても使われるため、日曜祝日の昼は交通量も多い。そして深夜になると、今度はその道を駆け抜ける車やバイクが多く出没する。和也もその一人であった。

 その道のスタートとも呼べるコンビニを出てから早くも一つ目の峠区間に差し掛かった。ハイビームで路面を照らし、先の状況に最大限気を使いながらクネクネ走る。真夏の峠道ともなると、動物が急に飛び出してくることが非常に多い。時には道の真ん中で堂々と突っ立っていることもある。車だったら、そういう動物と衝突しても運転手その者には何のケガもなく終わることができるだろが、バイクとなるとそうはいかない。石ころ一つで大クラッシュへとつながる危険性もあるため、路面状況には常に気を張り巡らす。レーシングつなぎを着て中にプロテクターを着こんだとしても、死ぬときは死ぬ。バイクとはそういう乗り物だ。

 一つ目の峠区間を走り終え、ガソリンスタンドがすぐそばにある信号に突き当たった。運悪く信号が赤になったので止まる。一息ついて空を見上げる。月が綺麗に輝いている。雲は所々あるが、雨など到底降りそうにない天候だ。家を出るときにすでに空模様はなんとなくは確認したが、山の天候は変わりやすい。天候にも多少の気遣いがいる。

 再び走るために気を引き締め、前を見据えた時、サイドミラーに一転の光が見えた。結構なスピードで近づいてくる。最初は車かと思ったが、すぐにバイクの物であると分かった。近づいて来て和也の後ろで止まったそのバイクは、いわゆるスーパースポーツと呼ばれるバイクであった。二つのライトは目の前のものをにらみつけるように鋭く光り、シートの下から後方に伸びるセンターアップマフラーは威嚇するように低回転時に特有の低い音を発していた。先ほどのコンビニを通り過ぎるとき、チラリと横目で確認したバイクだ。コンビニの駐車場にいたその時にはすでに、乗り手はバイクにまたがりヘッドライトも点いていたので、走り始める直前だったのだろう。それにもう追い付かれたということだ。

なんとなく視線を感じていた和也だが、目の前の信号が青になりそうなので、左足でギアを踏む。後ろでも同じような音がした。信号が青になりアクセルをひねって発進した。後ろも当然ついてくるが、その信号のすぐ先の直線のところで、後ろのバイクに道を譲るために道の端に寄った。相手がスーパースポーツでは分が悪いと思い、また相手にも迷惑が掛かってしまうと思ったからだ。レースをしに来ているわけではない。相手のほうが早いのならば、素直に道を譲るのがマナーでもある。しかし、和也のその行為を無視するように、後ろを走り続けている。一向に抜いて行こうとしないのだ。和也はその意味を知っていた。一緒に走ろうというのだ。もちろん抜いたり抜き返したりは絶対にしない。あくまでも、追走する形で走るのだ。和也は自分の走りにあまり自信がなく、相手も退屈してしまうのはないかと思ったが、相手がそれでいいというのならば、それでいいのだろう。あまりにも距離を詰められるのであれば、また譲るそぶりを見せれば勝手に抜いていくだろう。

 ミラー越しからは、ヘルメットから長い髪が月に照らされ、風に乗って揺れているのが見えた。どうやら女性のようだ。それでも、前を走る和也が緊張を覚えるほどのプレッシャーを感じる。この峠道の常連の風格があった。安全に終着点である道の駅に着けるように祈りながら、和也はスロットルをひねった。



 和也は、決して無茶な走りをしないように心掛けていた。ブレーキングにしろコーナーリングにしろ、路面やその先の状況を常に意識し、本気になる二、三歩ほど手前の力で走る。また直線ではスピードを上げるようなこともせず、あくまでも安全スピードを心掛ける。それでも、コーナーリングでは足を乗せるステップや、時にはエンジンそのものすらアスファルトをこすることがある。

早まる心臓の鼓動を感じながら、ミラーを覗いて後方を確認する。スーパースポーツのバイクに乗った女性は、一定の距離を保っていてくれているようだ。直線でも距離を詰めるようなことはせず、何かあった時に安全に止まれる距離を常に確保している。

 時々、このように距離を開けているのは、自分の運転がうまく後ろの相手がついてくることができないからだ、と勘違いする連中がいる。和也はそんな自惚れはしなかった。相手はまだまだ余力を残しているはずであった。常に一定の距離が保たれていることがその証拠だ。本当にうまい運転というのは、こういうことを言うのだろうと思う。

右へ左へと頻繁に体を傾け、時には下りになっている道を楽しみながら、二人は峠区間を抜けた。一息つくように体を起こし、スピードを緩める。峠を抜けたら、そこは村と呼ばれる区間に入る。ここでも猛スピードで走っていく車やバイクをよく見かけるが、和也はそういったことをしない。一応、後ろの女性に気を使い、少し端に寄せて走っていたが、女性は抜いて行こうとしないので、和也はそのまま走ることにした。女性も大人しくついてくる。途中で現れた看板には、道の駅まであと二キロと表示されていた。道の駅の自動販売機で何を買うか考えながら、残りの道をのんびり走っていった。



 川のすぐ横にある道の駅の駐車場にバイク止め、ヘルメットを脱いで一息つく。駐車場には、思いのほか多くのバイクや走り屋風の車が止まっていた。民家がすぐそばに並んでいるためなのか、大声で騒ぐような連中はいない。乗っている車やバイクそのものはうるさいが、せめて停車しているときぐらいは静かにするというのが、暗黙のルールであるように思えた。時々、やかましく騒ぐアホな若者たちもいるにはいるが・・・。

 スーパースポーツの女性は、少し離れた場所にバイクを止めた。特段、親しい仲ではないので、それぐらいの距離が適切だろうと和也も思った。和也と同じように、レーシングつなぎを着ていて、その上から黒いTシャツを着ていた。白い文字で「一匹女狼」と書かれている。バイク自体は黒色で、紫色の控えめなフレア柄が描かれていた。正直に、かっこいいと和也は思った。

 ふと周りを見ると、他のバイク乗りや車の運転手らしき人たちが、彼女のことをマジマジと見ていた。和也は、当然と言えば当然だろうと思った。偏見であると自覚はしているが、やはり車やバイクというのは男性の趣味である思っている節が和也にもあった。しかも、こんな夜中に一人で来るなど、珍しいにもほどがある。  まぁ、単に珍しいというだけの話であって、和也からすればだから何だという訳であるが。

 和也はトイレの向かいにある自動販売機へと向かった。ベンチがいくつか並んでいて、その奥には道の駅特有とも呼べる売店がある。深夜なので当然開いていないが、昼ともなると観光客でごったがえす。今は大して用はないので目もくれず、自販機でお目当ての炭酸飲料を買ってベンチの端っこに腰掛ける。綺麗な月をなんとなく見上げていると、駐車場の方から笑い声が聞こえてきた。さっきのスーパースポーツの女性と他の若者たちが談笑しているのが見えた。

 和也は腰を上げ、すぐそばにある川を見るために歩き出した。

 実に綺麗であった。水が流れる音に交じって虫やカエルの鳴き声が聞こえ、川には反射した月がユラユラと映っていた。最近は大雨や台風などもなかったため、川の流れは非常に穏やかで、聞いていて穏やかな気持ちになる。和也は、ここに来るのが好きだった。疲れた体を癒すのに、この風情のある環境が一役買ってくれている。ここで気分を落ち着かせてゆったりとした気分で帰路につくというのが、和也の毎週の楽しみであった。

 買ったジュースを飲みながら、川の流れを見る。大雨や台風の後などは、この川がどの程度にまで氾濫するのかは知らなかった。そもそも晴れの日にしか峠道を走らないため、そういった天候の時の川の状況には疎かった。見たところ、結構浅い感じがするので、すぐにでも水位が上がってしまうのだろう。

 川を眺めていると、後ろから声がかかった。

「こんばんは」

 透き通るような声だった。

 和也が振り返ると、さっきのスーパースポーツの女性が立っていた。片手には紙コップを持ち、ニコニコしながら和也の方を見ている。茶色がかった髪が月に照らされ、風で揺れていた。黒を基調としたつなぎは使い込まれた痕跡があり、膝についているバンクセンサーと呼ばれる装備品は削れて黒く変色していた。

「どうも」

 和也も軽く頭を下げて返事をする。

 地元のライダーやドライバー達からは一匹女狼と呼ばれ、割と有名な乗り手の一人であるこの女性と、和也は知り合いだった。



 一匹女狼という文字を背負ったこの女性と出会った当初、和也はこの女性が綺麗な人だと感じた。当時、髪は肩までしかなかったが、今はそれよりも伸ばしている。ピアスや指輪などをつけているのを見ると、そういった装飾品が好きなようだ。化粧はしていないが、それでも異性を引き付ける十分すぎるほどきれいな顔立ちをしている。身長が一六○㎝後半である和也よりも少し大きい。いわゆる美人という人種であると思った。

「久しぶり。相変わらず速いね」

 お世辞だと分かっていた。現に手を抜いて走っているのが、前を走る和也には分かった。

「いやいや、女狼さんも手ェ抜いて走ってたでしょ」

「そんなことないよ。夜のペースは君と同じくらいだよ。分かってるでしょ?」

 和也はこの女性の事を女狼さんと呼ぶ。実名は知らない。一匹女狼も和也の名前は知らず、君やあなたと呼ぶ。和也が高校生で女狼が大学生だということぐらいしか、お互いの個人情報はしらない。峠でしか会わない関係なので、これぐらいが丁度いいだろうと、お互いになんとなく分かっていた。

「大学はもう夏休みに入ったんですか?」

「うん。もう単位はほとんど取りきってたからね。前期の授業は一つだけだったんだよ。『大』にもたくさん行くつもり。君も来るでしょ?」

「はい。ていうかもう何回か行ってますよ」

 『大』とは、こことはまた違う峠の隠語だ。わざわざ隠語を使う理由はいろいろあるが、バイク乗りの間ではその呼び名で通っていた。

「そっか。最近は取り締まりも厳しくなっているみたいだから、気を付けてね」

「はい。女狼さんも前の車を煽っちゃだめですよ」

「むしろ煽られるよ、車には」

 笑いながら、一匹女狼は駐車場の方を見た。走り屋風の車が何台か止まっている。先ほど彼女に話しかけていた連中の車であろう。先ほどからこちらをチラチラ見ているのが伺えた。金曜日や土曜日の峠には、こういった車の走り屋が多く出没する。一般車相手に煽ったりすることは滅多にないが、それでも無茶な走りをすることに変わりはない。和也も、何回か危険な追い越しをされたことがある。

 しかし、彼女がそういった相手への配慮が欠けた連中相手には容赦しないことを和也は知っていた。

 

 

 少し前の事、やはり和也は峠を走っていた。一つ目の峠区間を超えた後、次の区間に備えた気を引き締めていると、後ろのほうに車のヘッドライトが近づいてくるのが見えた。結構な距離があったはずだが、それはすぐに和也の後ろにピッタリとくっついてきた。緩やかなカーブが続く区間であったため、譲ろうにも譲れなかった。しかし、なんとその車はカーブにも関わらず、和也のバイクすれすれで抜いて行った。コンパクトな車体ではあるが、排気音だけは一丁前に大きかった。

 これにはかなりカチンときた。ただ抜いていくならまだしも、カーブで、しかもすれすれで抜いていった。

 追走してやろうかと思った直後、その車の後ろにくっついて走っていくバイクがあった。黒い車体に、燃えるようなフレア柄のバイク。ハイビームにしているのか、前を走る無謀な車をかなり明るく照らしている。

 それに触発された和也も着いていくことにした。

 その車は、危ない追い越しをかける割には、コーナーリングではヘッポコと呼べる程度の走りしかできなかった。本気で走っているかどうかは分からなかったが、直線で一気に加速していく様子を見ると、本気のつもりなのだろう。

 和也とそのフレア柄のバイクに煽られる立場に逆転してしまったにも関わらず、その車は道を開けようとはしなかった。苛立った様に、和也の前を走るライダーは頭や体を左右に振る。

 道の駅についてバイクを止める。フレア柄のバイクのライダーは女性だった。その車に近づいて行って、何やらドライバーと話し込んでいる。ドライバーは男性のようで、周りの目も気にせず声を荒げているが、女性は毅然とした態度で接している。会話が終わったようで、女性は自分のバイクに戻ってきた。その直後、和也と目が合った。会釈した後、ニコニコしながら和也に話しかけてきた。

「こんばんは。いい走りですね」

 これが、和也と一匹女狼との出会いだった。



 煽ってきた挙句、危険な追い越しを仕掛けてきた車に洗礼を浴びせた当時のことを思い出し、和也は苦笑いする。まさかバイク側から抗議されると思ってはいなかったのだろう。その車の男性は彼女との会話が終わった後も一人で何やら騒いでいる様子であったが、それを見かねた他のライダーたちが集まり始め、それに臆したのか、すぐに去っていった。そしてその次の週に、その男性らしき人物が事故を起こしているのを、和也は目撃したのだった。

「女狼さんは、むしろ怖がられている立場じゃないっスか」

「何それ。女の子に対してそんなこと言うもんじゃないよ」

「いや、狼だけに」

「はぁ?」

 和也と女狼は川を眺めながら談笑する。和也は、こういったライダー同士のささやかな交流が好きだった。そこまで深く付き合おうとは思わないが、それぞれのスポットや道の駅での他のライダーとの交流は、有意義なものであると思う。バイクの話ができる友達なんて、学校にはそうそういないし、なによりもいろんな情報が入ってくる。

「そういえば新しいタイヤに変えたよ。いままで使ったことないメーカーのやつだけど、めっちゃいいよ。よくグリップするわ」

 海外のメーカーの名前を出し、女狼は少し自慢げに笑った。

 バイクというのは、タイヤが非常に重要となる乗り物だ。車がそうではないという訳ではないが、バイクはタイヤが二つしかない以上、それに命を預けて走るという意識がかなり大きくなる。走り方にもよるが、サーキット走行をするような人たちが選ぶタイヤは性能はもちろんいいが、それに応じて値段も高くなる。高校生の和也には手が出せない。女狼が選んだタイヤはそこまで高性能のものでもなければ、超高額とも言えないものであったが、公道で走るには十分すぎるものであった。

「羨ましいです。俺も近いうちに変えようかと思ってたんで、参考にしますわ」

「うん。そうしな」

 二人は談笑しながらも、空を見上げた。気温も高く、それに応じて路面の温度も高いが、空には少しづつ雲がかかり始めている。風も少し強く、雨が来そうな雰囲気があった。

「それじゃ、自分はそろそろ帰ります」

 天気予報では、この後の天気は曇りで降水確率は40%ほどであった。それでも、雨が降らないとは限らない。山の天気は変わりやすい。さっきまで快晴だったのに、急に土砂降りになったなんてことも、和也は経験済みだ。つなぎやバイクを、雨に濡らしたくないし、今のタイヤでは雨の路面にかなり弱い。それに、会話も十分楽しんだし、ここら辺で解散しようと思った。

「そっか、じゃあ私ももう少ししたら帰ろうかな。気を付けて帰ってね」

「はい。女狼さんもナンパには気を付けてくださいね」

 和也は、笑いながら駐車場の方を見る。やはり目立つのか、たむろする男たちが女狼をチラチラと見ているのが、さっきから目に入っていた。

「分かってたんなら助けてくれればよかったのに」

「いや、自分ビビりなもんで」

「嘘つけ」

 和也は笑いながらその場を離れ、紙コップに残っていたジュースを一気に飲み干し、トイレの前にあるゴミ箱に捨てた。川の柵によりかかる女狼に会釈し、自分のバイクへと向かう。

 一人でポツンと自分を待っていたバイクは、電灯の光に照らされ輝いていた。ところどころ汚れや傷はあるが、それでも闇の中で照らされるバイクというのは美しいものだ。

 バイクにまたがり、エンジンをかけてヘルメットをかぶる。帰りはゆっくり帰ろうと決めていた。集中力も切れているし、疲れも出ている。無理をする必要は全くない。昼と夜とでは、雰囲気は全く違う。動物や闇そのものへの恐怖は多少あるが、夜の村や自然の風景を楽しみながら帰るのも、またバイクの楽しみ方の一つだ。

 駐車場内を徐行し、女狼に今一度会釈をし、道の駅を出た。



 峠区間に入ると、やはり動物が多いように思う。すでに鹿や小動物を一匹づつ見た。真夜中に峠を走る危険性をひしひしと感じる。来るときにはあまり気が付かないが、やはり動物が道のすぐそばにいるのだ。

 対向車線では、真夜中ツーリングを楽しむバイクや、無謀な速度で突っ走る車が何台もいた。みんな考えることは一緒なんだなと思った。一般車があまりいない夜は、スムーズに走れる。昼とは違った雰囲気を楽しむ者もいる。

 後ろからバイクの物らしきライトが近づいてきた。見覚えのあるライトだ。

 和也はすぐに道の端にバイクを寄せ、道を譲る。

 一匹女狼は、追い抜きざまに片手を挙げ、サンキューハザードを焚きながら、コーナーを曲がっていった。

 和也が道の駅を出て、一匹女狼もすぐに帰る準備に入ったのだろう。割とすぐに追いつかれたのだ。

 さわやかな後ろ姿だなと、ヘルメットの中で笑いながら、残りの帰路を楽しんだ。

 

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