過呼吸

涙で息が止まって仕舞えばいいのに

溺れているような

そんな心地

吸って吸って吸って

酸素が足りないの

もっと燃やさないと

地面が揺れる

揺れて揺れて揺れて

足元から何かが抜けていく

抜け落ちたそれは何か特別なもの

大事だったはずのもの

熱を帯びた瞳から落ちていくのに

手の甲で受け止めたそれはとても冷たい

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