朝と呼吸

明日明後日明々後日

毎日がただ過ぎていく

起きて珈琲を淹れる

煙草を吸いながら珈琲を飲む

苦くて熱いだけのそれは食道を伝って

胸に落ちて

化学物質が血管を伝って脳に作用する

大丈夫、大丈夫

息してるのかしてないのかも分からない毎日

朧げな夢の記憶を思い出そうとする

誰かの名前を叫んだ気がする

けれどそれが誰だったのかさえも朧げで

ただ、頬に伝った涙の跡が

きっと大事な人だったのだと叫んでいる

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