「トリートメント」
「花の匂いがするぞ」
「え?」
「貴様の髪からだ家畜。妾のため色気づいたか?」
「身に覚え、あ! 学園で貰った試供品の流さないトリートメントですかね」
私の頭に鼻を寄せ、くんくんにおいを嗅いでいる彼女は犬のようで可愛かった。
ふふっと笑えば視線をくれたので。
「後で、あなたの分も貰ってきますね」
「うむ、妾に献上することを許す!」
尊大な態度なのに、こういう細かい所に気づくなんて、やっぱり彼女も女の子だなと思った。
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