「嘘つきの日」
「あなたのこと、大嫌いです」
「……は?」
言葉をなくす彼女に。
「なぁんて! 嘘で!?」
「……たわけが!」
「す、すみません」
思いっきり右頬をビンタされた。叩いた手を握って涙の膜が張っている赤い目で睨まれる。
「今日はエイプリールフールなので! 意味が逆になるんです……」
「逆……?!」
やっと意味を理解してくれた彼女に、今度は左頬を叩かれた。
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